「 hatena blog - 日蓮正宗のススメ」様より
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2020-06-04
トランプが【G11】をつくる目的は?
ロシア政治経済ジャーナル
トランプは、G7は時代遅れなので、【G11】をつくりたいそうです。
なぜ??????????????・
★トランプが【G11】をつくる目的は?
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
トランプさんは、G7に4か国加えてG11にしたいそうです。
▼G7をG11にしたいトランプ
どういう話でしょうか?
<G7サミットを9月以降に延期、4カ国追加も トランプ米大統領
5/31(日) 12:20配信
トランプ大統領は主要7カ国首脳会議を、9月以降に延期する方針を明らかにした(CNN)
トランプ米大統領は30日、6月に米首都ワシントンでの開催を目指していた主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)を、9月以降に延期する方針を明らかにした。
またG7構成国に加えてロシア、オーストラリア、インド、韓国も招待したいとの意向を示した。
トランプ氏は大統領専用機内で記者団に「G7は世界の現状を反映しているとは思えないので延期する。
国のグループとして非常に時代遅れだ」と語った。
G7は米国、カナダ、フランス、英国、ドイツ、イタリア、日本の7カ国で構成されている。>
トランプさんは、G7に
・インド
・ロシア
・オーストラリア
・韓国
を加えてG11にしたいそうです。
理由について彼は、「G7は世界の現状を反映しているとは思えない」としています。
かつてG7は、世界を牛耳るパワーをもっていました。
しかし、力が衰えてきた。
「世界を運営できる力がない」こと、20年前から認識されていました。
それで1999年からG20の財務大臣、中央銀行総裁サミットが開かれるようになった。
G20とは、G7プラス「ロシア、中国・インド・ブラジル・メキシコ・南アフリカ
・オーストラリア・韓国・インドネシア・サウジアラビア・トルコ・アルゼンチン・EU」のことです。
2008年、リーマンショックから「100年に1度の大不況」が起こりました。
これをきっかけに、G20の重要性が増した。
それで、08年からG20首脳会議が開かれるようになりました。
トランプさんは、「G7は世界の現状を反映しているとは思えない」といいます。
それなら、「G20でいいのでは?」と思えますが・・・。
G20では、ダメなのです。
なぜ?
中国が入っているからです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
トランプは、「中国包囲網を形成するため」に「G11」をつくりたい。
読売新聞オンライン6月1日
<トランプ氏は記者団にG7の枠組みについて「国際情勢を反映しているとは思えない」と指摘した。
議長国として選ぶ今年のサミットへの招待国として、ロシアとインド、オーストラリア、韓国を挙げた。
「G10かG11になるかもしれない」と語り、正式なメンバー国になることへの期待もにじませた。
招待国を交えたサミットに関し、ホワイトハウス高官は「伝統的な同盟国を結集し、中国の将来への向き合い方を
協議することになる」と解説した。>
「中国の将来への向き合い方を協議することになる」
これです。
中国が参加しているG20で、
・「中国からパンデミック賠償金をがっぽりとろうぜ!」
・「ファーウェイをぶっ潰そうぜ!」
・「ウイグル人100万人強制収容問題を大騒ぎしようぜ!」
・「パンチェン・ラマ解放運動を盛り上げようぜ!」
・「香港民主派を支援しようぜ!」
・「皆で台湾を支援しようぜ!」
といった話はできないでしょう?
だから、G11なのです。
▼招待された4国の意図
トランプさんが招待したのは、インド、ロシア、オーストラリア、韓国。
この中で、大喜びなのは、オーストラリアでしょう。
サイレント・インベージョン(静かなる侵略)されていたオーストラリアですが、最近変わりました。
アメリカの営業マンのように、世界中で反中運動を推進しています。
特に、欧州諸国を「反中」に引き入れる外交を展開している。
ロシア。
ロシアは、05年から、事実上中国の同盟国です。
2014年3月のクリミア併合で孤立したロシア。
以後、さらに中国への依存度が高まりました。
ですが、トランプさんは、一貫して親ロシア、親プーチン。
おそらく、「ロシアを味方に引き入れることができれば、中国に勝てる」と理解しているのでしょう。
(リアリズムの神ミアシャイマーさん、世界一の戦略家ルトワックさんは、一貫して「ロシアを自陣営に引き込め」と主張している。)
トランプさんが、ロシアを味方にすることができれば大きな外交的勝利になります。
(そういえば、アメリカは、ナチスドイツに勝つために、スターリン・ソ連と組みました。)
一方、プーチンは、「トランプを懐柔して、経済制裁を解除してもらおう!」と思っていることでしょう。
インド。
日本人は、「インドは、反中、親米だ」と考えているでしょう?
インドと中国には領土問題もあるので、基本その通りです。
しかし、インドは、中ロが主導する上海協力機構の加盟国でもあります。
実際この国は、日本、アメリカ、ロシアといい関係にある。
そして、中国とも、仲が最悪にならないよう、努力しています。
それでも、トランプさんが、インドを自陣営に引き入れることができれば、大きな外交的勝利になります。
日米欧ロ印豪で中国と対峙すれば、圧勝ですね。
韓国。
韓国は、アメリカと中国の間を揺れています。
文在寅は、はっきり中国寄り。
ですが、アメリカとの関係も、良好に保ちたい。
経済的理由も、安保的理由もあります。
さらに、韓国の伝統的な対日戦略は、「アメリカリベラルを味方にして、日本を叩く」ですし。
米韓関係は、韓国が「日韓GSOMIAを破棄する!」と宣言してとても悪くなりました。
それで韓国は「日韓GSOMIAを維持する!」と態度を変えた。
ですが、その後も険悪な関係がつづいている。
文在寅としては、トランプと会って関係を改善したいところでしょう。
一方、トランプは、中国から韓国を引き離して、反中陣営に入れたい。
▼簡単ではない「中国包囲網」の形成
というわけで、トランプは、G11で中国包囲網を形成したい。
しかし、難航が予想されます。
どのような問題があるのでしょうか?
・G7内の問題
G7の中で、特に反中なのは、アメリカとイギリスでしょう。
しかし、ドイツとイタリアは、親中です。
日本、フランス、カナダは、中立的ですが、どちらかというと「アメリカより」でしょう。
一番の問題はドイツです。
超リベラルのメルケルさんは、アメリカファーストのトランプさんが大嫌い。
そして、トランプさんも、メルケルさんを嫌っています。
・ロシアの問題
プーチンは、トランプが登場するずっと前から「自国ファースト」で徹底しています。
彼の目的は、「アメリカに行って制裁を解除してもらうこと」。
見返りは?
なし。
日本は、ロシアとの交渉で苦しんでいますが、譲歩しない、譲歩するフリだけして実質何もしないプーチンと交渉するのは、誰にとっても至難の業です。
・韓国
文在寅がアメリカに行く前、習近平は必ず文を脅すでしょう。
というわけで、「11か国で中国包囲網を作る」というトランプの目標実現は、簡単ではないのです。
▼G11は日本にとってどうか?
これは、「いいこと」と言えるでしょう。
なぜか?
「アメリカが主導して中国包囲網を構築しはじめた」
これは、日本にとってとてもいいことだからです。
思い出してください。
中国は2012年11月、ロシア、韓国に「反日統一共同戦線をつくろうぜ!」と提案しました。
この戦略の骨子は、
・中国、ロシア、韓国で、反日統一共同戦線をつくる
・日本の領土要求、北方4島、竹島、尖閣を断念させる
・日本に沖縄の領有権はない!!!!!!!
・だから日本には、沖縄も断念させなければならない
・アメリカを反日統一共同戦線に引き入れる!
でした。
@全日本国民必読証拠はこちら。
↓
https://rpejournal.com/rosianokoe.pdf
中国の戦略は、要するに
・日米同盟を破壊
・日ロ関係を破壊
・日韓関係を破壊
して、日本を孤立させ、破滅させること。
対する日本の戦略は、
・日米同盟をより強固に
・日ロ関係を強化
・日韓関係を最悪にしない
ことです。
現状、日ロ関係、日韓関係はよくありません。
しかし、アメリカが、日本だけでなく、インド、ロシア、韓国を巻き込んで、「中国包囲網」を築こうとしている。
結果、「日本には沖縄の領有権はない!」と宣言し、領海侵犯を繰り返す中国は、追い詰められていく。
こんなありがたい話があるでしょうか?
感情的には、「韓国、ロシアの参加には反対」という人も多いでしょう。
しかし、大戦略的には、G11はとてもいい構想といえます。
続いてYOUTUBEです。
#米中冷戦 #月刊WiLL #深田萌絵
【再投稿】トランプ大統領がG11構想に韓国を招待したい意外な理由
2020/10/06
深田萌絵チャンネル
チャンネル登録者数 3.76万人
トランプ米大統領が「G7はもう古い」として、新しく3,4か国追加して「G11構想を立ち上げ『韓国』を招いた。一部保守派から反発もあるが、トランプ大統領が韓国を選んだ意外な理由は、『米中半導体戦争』だった。常に冷戦の中心にいるファーウェイ。米中半導体冷戦の背景に関しては、拙著「5G革命の真実」を読んでみてね(^▽^)/
因みに、韓国は完全に中国向きなので、難しいとは思います。
WAC
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