発勁(はっけい)とは、中国武術における力の発し方の技術のこと。
元々中国語には発勁という熟語はないが、発と勁で「激しく力を発する。」という意味ともとれる。
楊式太極拳の第三代伝人の楊澄甫の弟子である鄭曼青によれば「左莱蓬老師曰く『力は骨より発し、勁は筋より発する』」と主張している。
この論は形意拳大師の郭雲深の『三歩功夫』にも重なる論である。
専門的に中国武術を修したことが無い者には『勁』を超能力じみたものと誤解する向きがあるが、武術(中国の武術以外にも気は存在する)における「気」とは、体の「伸筋の力」、「張る力」、「重心移動の力」などを指し、超常のものではない。
勁を鍛えるため、様々な鍛錬(中国武術では練功という)を行う。
また、「力む」と屈筋に力が入ってしまい、「張る力」を阻害するため逆効果であるともされる。
なお、「発剄」{剄(けい・くびきる)首をはねる}や「発頸」は誤字である。
続いて
「最高の憲法を求めて」様より
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極真空手最強伝説は終わったのか(5)〜フィリョは発勁を使っていた
フィリョの強さを書くためになぜ、極真の最終兵器であるフィリョがK-1で活躍できなかったかを書いてきた。
ここからはようやくフィリョの恐るべき強さを安心して書くことが出来る。
極真時代のフィリョの必殺技と言えば前蹴りやブラジリアンキックが印象的だ。
ローキックの名手というイメージはあまりなかったが、ピーター・アーツとの対戦でフィリョの恐るべきローキックの威力が明らかにされた。
ピーター・アーツは当時のK-1のトップファイターでK-1で3回優勝、3回準優勝というまさに人間のレベルをはるかに超越したトップファイターの中のトップファイターである。
ピーター・アーツとアーネスト・ホーストこそがK-1史上最強の戦士と言える。
1998年のK-1ドリームに置いて、フィリオはピーター・アーツの足をローキックで血まみれにした。
ここにまさに極真カラテの恐ろしさが表れている。
フィリョの恐ろしさは「発勁の極意」を習得していることにある。
私は長年にわたって4つの流派の空手を修行し、今現在は戴氏心意拳を修行中である。
その中で発勁だけにとらわれてはそこで進歩が止まってしまうのであるが、やはり打撃系格闘技において発勁と言うのが非常に重要な要素となることを痛感したし、自分では未だ発見を会得するに至っていないが、その原理についてはかなり深奥まで達することができたと自負している。
フィリョの技は発勁の域に達している。この試合でフィリョが主に見せたのは、一見ちょこんとした感じで当てるローキックがメインだった。
アーツに異変が起こるまで、正直、そんなに効いてはいないだろうと思った。
ところが試合中突然アーツが足の痛みを訴えた。
見るとアーツの足は血まみれになっていた。
私は恐ろしくてたまらなかったが、同時に狂喜した。
これこそが極真空手なのだ。
注目すべきポイントはなぜフィリョは短距離からのローキックでアーツの足をこんなにボロボロにできたのかということである。
それはフィリョのローキックが発勁だったからだと言える。
詳しく説明する。
私はアメリカに渡航して、伝統空手の最高峰と言える新垣清師範から学んだ事がある。
新垣師範について少し説明しないといけないだろう。
新垣師範は沖縄県那覇市出身の空手家。現・米国硬式空手道連盟会長・沖縄空手道無想会最高師範。
1967年:13歳で長嶺将真十段の松林流に入門。
その傍ら、多くの沖縄空手界の重鎮、長老の下へと通い、古伝の沖縄空手、古武道を修得する。
1978年:自身の空手流派にフルコンタクト制も導入。
新垣師範について特筆すべき点は普通沖縄空手家と言えば、首里手か那覇手に分かれるがその両方に精通しているという点。
そして、もう一つあげると新垣師範が沖縄空手家であるにも関わらずなぜフルコンタクトを取り入れたかという話しであるがこれには知る人ぞ知る裏話しがある。
【K-1】アンディ・フグ vs フランシスコ・フィリオ K-1DREAM`97
フィリオのK-1デビュー戦。K-1いろいろ>mylist/17743004
極真空手最強伝説は終わったのか(5)〜フィリョは発勁を使っていた
発勁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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