#宮田裕章 #DX #医療 #マイナンバー #情報革命

「m3.com ニュース 医療維新 - facebook friend - 宮田裕章」様より

シェア、掲載。


ありがとうございます。

感謝です。


テックジャイアントはなぜ「ヘルス」に目をつけるのか-宮田裕章・慶應義塾大教授に聞く◆Vol.3


スペシャル企画 2021年2月24日 (水) 岩崎雅子(m3.com編集部)


【宮田裕章・慶應義塾大教授に聞く】


Vol.1 ビッグデータ駆使しCOVID-19と闘う

Vol.2 「3密」を裏付けたLINE全国調査

Vol.3 テックジャイアントはなぜ「ヘルス」に目をつけるのか


──現在マイナンバーカードを利用したオンライン資格確認なども進んでいますが、医療界では今後、データを活用したどのような変革が期待されますか。


 個人個人のデータを集められることが、今までの時代とデジタルの時代との最大の違いですよね。今まではとにかく「最大多数の最大幸福」、物を配るコンセプトでしたが、それが今は、一人一人の価値を捉えて個別でエンパワメントすることが可能になりました。「最大多数の最大幸福」から「最大多様の最大幸福」を目指せる世界に今我々はいると思います。


 医療も同様で、年齢や人種、地域の資源など、患者個人が置かれた状況によってどういうサポートが最適かを個別化する時代が見えてきたということです。


 厚労省では現在データヘルス改革推進計画が進んでいますが、これによって起きる大きな変化としては、今まで入院時のデータを中心に医療を回していたのに対し、もっと手前の段階からのアプローチが可能になる点です。


 例えば、フレイルの強力な指標と言われているのが平均歩行速度で、秒速0.8mを切ると一気に死亡率が跳ね上がる。ここまで平均歩行速度が下がってしまうと自力での回復はすごく難しく、維持がやっとになりますが、体力の低下は秒速1.8mくらいから始まっています。この部分を事前に発見できると、自分の力で健康に戻れる可能性があるということです。


 このデータは今、スマートフォンに入っています。iPhoneならiOS14.1から歩行速度が出るようになっているし、アンドロイドでも構造的には出すことが可能です。


──医療のアプローチの段階が変わるということですね。


 今までは病気になってからのアプローチでしたが、もっと手前から支える選択肢が医療の中に入ってきます。平均歩行速度は皆が使える筋の良いデジタルバイオマーカーの一つであり、これから筋の良いデジタルバイオマーカーを皆が必死に探すと思います。表情や脈拍、睡眠の質などさまざまなデジタルバイオマーカーが出てくることで、医療のアプローチそのものが大きく変わってくる。


 これが、個を軸にしながらIoTでデータを取る時代の変化だと思います。病気を治すこと、病気にならないこと、これらももちろん大事ですが、もっと手前から人々を治し支える。実際GoogleやApple、Amazonもそうした部分にアプローチを行っていますね。


──2020年9月に上梓した著書『共鳴する未来:データ革命で生み出すこれからの世界』(河出新書)の中で、現在は「石油からデータへの価値革命」が起きていると記しています。この先頭に立つのがヘルスケアだと指摘していますが、なぜでしょうか。


 データ駆動型社会の第1弾は既に来ていて、GAFAが、あるいはアリババやテンセントが勝ちました。データを独占し、富を独占するのが一つのスタイルだった。しかし、GDPR(※)が施行されるなど、人々からの信頼を得ないとデータを使えない時代にどんどんシフトしています。その中で、「health」はデータを信頼の文脈の中で預かりやすいのです。


※EU一般データ保護規則。EU域内の各国に適用される法令で、2018年5月施行。個人データやプライバシーの保護について罰則付きで規定している。


 テックジャイアントたちはこぞって「AI for good」とか「Data for social good」という言葉を使い、「社会に貢献するから、データを使わせてくれ」と言っている。「good」は人権や環境や人によって考え方が違いますが、「health」は分かりやすいですよね。万人にあまねく訴求して、パーソナルデータを預かる理由になるものが「ヘルスケア」です。Appleは「将来Appleの貢献は何かと問われたら、健康と答える」と断言し始めています。


 加えて、医療だけだと400兆円の市場だったのものが、ヘルス全体を加えると800兆円の市場になる。今後伸びる市場であることと、パーソナルデータの預かりやすさにより、テックジャイアントたちが今参入しているのだろうと推察しています。


──そうした中で、2021年に注目される動きは何ですか。


 新型コロナによって前提が覆り、収束のシナリオがまだない中で、非常に話しにくいタイミングですが、確実に言えるのは、新型コロナによって医療の立ち位置が全産業の中でも大きく変わったことです。


 今まではあくまで一つの公共セクターでしたが、これからは街づくりの中で感染症対策を考えざるを得なくなりました。「社会を回してこぼれたお金で健康にしよう」という発想が少なからずありましたが、そうではなく、「お金だけでなく、命や環境や人権や教育、いろいろな軸で世界は回っている」という位置づけになり、医療が全ての軸の中に入ってくる。医療が果たすべき役割が相対的に大きくなっていると思います。


 もう一つがDX(デジタルトランスフォーメーション)ですね。DXで最も重要な中核部分はデータですが、先ほども言ったように、データを預からせてもらうために医療やヘルスケアを通じて信頼を得ることが他の産業にとってすごく重要になってきています。体験価値を追求していった時に「well-being」が重要だとも言われているので、ヘルスケアをある程度含んだ形でのデータ収集やビジネス展開が色々な産業で必要とされてきており、外側から見ても医療界の位置づけが大きくなっていると感じています。


──先生ご自身の2021年の目標はありますか。


 今やるべきこととして考えているのは、健康の概念をアップグレードすることです。健康はもう50年ほど前の古い概念で、個体だけにアプローチするのがほとんどの方法ですが、健康の概念を変えながら新しい社会を目指していくことが2021年中にできれば良いと思っています。


続いて「YOUTUBE」です。


少子高齢化、人口減少…2040年までに訪れる「医療の破綻」を未然に防ぐ方法とは?【成毛眞 × 宮田裕章】


63,412 回視聴2021/09/10


NewsPicks


チャンネル登録者数 39.9万人

番組のフル視聴はこちらから

▶️https://bit.ly/3DYGPPr

10日間無料トライアルはこちらから

https://bit.ly/3ur738D

学割(月額500円)はこちらから

https://bit.ly/3dyAGhI

_____

「成毛眞 2040 未来からの提言」第15弾は、慶応義塾大学医学部 医療政策・管理学教授の宮田裕章氏をお迎えし、データサイエンスが描く未来について予測していきます。なぜ医療分野におけるデータ活用が注目されているのか、デジタル庁の創設で日本はどう変わるのか、そしてデータの力で築くこれからの日本は、どうデザインしていくべきなのか、データサイエンスの最前線を語り尽くします。

テックジャイアントはなぜ「ヘルス」に目をつけるのか-宮田裕章・慶應義塾大教授に聞く◆Vol.3

スペシャル企画 2021年2月24日 (水) 岩崎雅子(m3.com編集部)

YusukeKusuyama 49 🚹 👨 = 楠山祐輔 → HP - OFFICIAL !!!!!

ChatGPT4o OpenAi Yusuke Kusuyama (楠山祐輔) - プロフィール 生年月日: 1975年10月28日(昭和50年) 出身地: 和歌山県 職業: ソーシャルメディアインフルエンサー、広報担当 特徴: クリスチャントランスヒューマニズムの世界的代表格 保守的なキリスト教倫理観を持ち、国際的に活動

0コメント

  • 1000 / 1000