「WIRED」様より
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ありがとうございます。
感謝です。
米国防総省が公表した「UFO報告書」が明らかにしたこと
米国防総省と米国家情報長官室が
発表した未確認飛行物体(UFO)の
調査報告書が、さまざまな波紋を呼んでいる。
報告書では「確固たる結論を導き出すことは困難」と
されているが、
この結果は宇宙生命体への理解に
大きな転機をもたらすものというよりは、
専門知識や権威が
ますます疑問視されるように
なった現状の課題をも
浮き彫りにしたと言っていい。
SCIENCE
2021.07.05 MON 11:00
TEXY BY ADAM MANN
WIRED(US)
米国防総省と国家情報長官室が、
長く待ち望まれていた未確認飛行物体(UFO)の
調査報告書を発表した。
多くの憶測が飛び交ったあとに
公開された「予備評価:未確認の空中現象」と
題されたこの非機密文書は、
2004年11月から21年3月の間に
米軍パイロットが「説明できない物体」に
遭遇した144件の事例を調査したものである。
UFOが別世界からの訪問者の存在を
示すものだと考える人々は、
何カ月も前から
この報告書の発表を大げさに騒ぎ立ててきた。
この報告書において、
パイロットが目撃した物体が正確に何であったのかを
高い信頼度で推論できた事例は1件だけだった。
それは空気の抜けていく大きな風船だったとされている。
その他の事例については調査を進めれば、
空中に浮遊する破片や氷の結晶などの
自然大気現象、米国や他国の飛行体など、
何らかの地球上の原因にまで
さかのぼることができる可能性が
高いと結論づけている。
しかし、
報告されている事例のほとんどは、
その性質から考えると確認が困難だ。
報告書では、
「未確認の空中現象(UAP)に
関する質の高い報告は限られている。
このためUAPの性質やその意図について、
確固たる結論を導き出すことは困難である」と
記されている
(報告書では「UFO」ではなく、
軍が推奨する「UAP」という用語が
使用されている)。
世の中の常識が変わる?
この報告書が6月25日(米国時間)に
発表されたのは、
2007年に2,200万ドルの予算で
設立された「先進的航空宇宙脅威識別プログラム(AATIP)」の
存在が判明したことを受けてのものだった。
AATIPの存在は、
17年に『ニューヨーク・タイムズ』の
トップ記事で、初めて明らかにされている。
報告書には、
地球外の原因によって引き起こされた可能性の
ある事例は含まれていない。
だが、政府に対して“上空の奇妙な光”に
関する情報を公開するよう求めてきた人々は、
今回の報告書の公表を
大きな勝利と受け止めるだろう。
「間違いなく2000年代で最大のニュースです」と、
元米中央情報局(CIA)幹部の
ジム・セミヴァンは言う。
セミヴァンはUFOなどの
説明のつかない現象の研究をしている
To the Stars Academy of Arts and Sciences」(To the Stars)
という企業の運営に携わっている。
「これで世の中の常識が変わることでしょう」
To the Starsで
セミヴァンのパートナーであるトム・デロング(ポップパンクバンド「ブリンク 182」
の元メンバー)も、これに同意する。
「真実が明らかになりました。もう後戻りはできません」
なお、
米国防総省の報道官スーザン・ガフに取材を申し込んだが、
電子メールで
「演習場や特定空域への侵入が報告された場合、
その観測や調査の詳細を公で話すことはありません」
と断られている。
人間の知識の限界
今回の報告書は、宇宙生命体への理解に大きな転機を
もたらすものというよりは、
専門知識や権威が
ますます疑問視されるようになった現在の
文化的状況の産物と言える。
UFOを巡る議論は、
人間の知識の限界を浮き彫りにしているのだ。
それと同時に、
平凡な日常の経験を超越する「何か」を
信じたいという気持ちが、
人々の間でいまだに根強いことを示している。
重要なことに、
軍のパイロットがときどき説明が
つかないものを目撃することがある
と政府が認めたのは、
これが初めてではない。
フィラデルフィアにあるペンシルヴェニア大学の
歴史学者であるキャサリン・ドーシュは、
「米軍はこれまでに何度も、
さまざまな方法でこれを認めてきました」
と言う。
例えば2020年の夏、
米国防総省は未確認現象との遭遇を
示す3つの動画の公開を許可している。
楕円形の点が空中で停止したり、
移動したり、不気味な動きをする様子が
確認できる動画だ。
また、19年に撮影された奇妙な三角形の
物体の動画が流出しているが、
国防総省はこの動画について
説明がつかないものの、
それが本物の映像であることを
4月に認めている。
科学知識生産を専門に研究するドーシュは、
UFOはまさに冷戦時代の産物であると指摘する。
第二次世界大戦が終わるとすぐ、
米軍関係者から奇妙な光や
変わった形状の物体の目撃情報が
寄せられるようになったのだ。
そうした物体は
旧ソヴィエト連邦の先端技術ではないかと、
国防総省が懸念するのは当然のことだった。
そこで空軍は、
兵士によるUFO目撃事例を調査するために、
1947年に「プロジェクト・サイン」を、
1948年に「プロジェクト・グラッジ」を
立ち上げている。
最も長期にわたったUFO目撃調査は
「プロジェクト・ブルーブック」で、
1952年から69年にかけて実施された。
このプロジェクトは、UFOの研究が
実りある結果につながる可能性は低い
と結論づけた「コンドン報告」の
発表をもって終了している。
ドーシュによると、
いずれの報告書も目撃事例の大部分は
鳥や飛行機、惑星などの一般的な物体で説明できるという。
だが、ごく一部の目撃物体は依然として
未確認のままであり、
軍は調査を続けると明言している。
熱狂的なUFOの信者は、
これらの未知の物体は
別の世界からの訪問者の証拠と
なりうると考えている。
近年になって公開された海軍の動画に
写っている物体について、
セミヴァンは次のように語る。
「この技術が、
ロシアや中国のものである可能性は
限りなく低いです。
このような物体は1940年代から飛び回っています。
ロシアが当時この技術をもっていたら、
冷戦に勝利していたでしょうね」
セミヴァンとデロングの考えでは、
人々が長年にわたって
目撃してきた物体を説明できる可能性は
3つしかない。
すなわち、「地球外生命体」「次元間的生命体」、
そしてアトランティスのような
地球上で失われた超古代文明に
属する「超地球的生命体」の3つだという。
デロングの説では、
「これらの生命体は、
わたしたちがその存在に気づけないほど
進んだ技術をもっているか、
あるいは何らかの装置を使って
わたしたちが知覚できる次元と
できない次元を出入りしているかです」
とのことである。
天文学者の見解 だが、
そのような空想に飛びつく前に、
次のような事実について
考えてみたほうがいいかもしれない。
同じく天空を観察している天文学者からは、
未確認の空中現象の目撃報告がほとんど出ていないのだ。
「UFOがエイリアンの宇宙船であることが判明したら、
いちばん喜ぶのは天文学者でしょうね」と、
天文学教授を引退して超常現象の
批判的な調査を推進する「懐疑主義的研究のための委員会(CSI)」の
メンバーであるアンドリュー・フラクノイは言う。
「星々を旅した生命体と天文学の話ができるなんて、
想像するだけでワクワクしますから」
フラクノイは講演の際に
「自分はUFOを信じている」と言って、
聴衆を困惑させることが好きだという。
「この世には、一般の人には識別が難しい物体が
存在すると信じています」と、
彼はその発言の真意を解説する。
「問題は、そうしたUFOの正体を明らかにし、
IFO(確認飛行物体)にできるかどうかなのです」
フラクノイの意見では、
地球外生命体が存在する可能性は十分にあり、
知的生命体も存在するかもしれないという。
多くの研究者は、火星や木星の衛星エウロパなど、
太陽系内で人が住める可能性のある場所を
探査機で調査したいと考えている。
また最近論議を呼んだ金星に
ホスフィンが存在する可能性を
示した論文のように、
遠く離れた惑星で生物が存在することを
示唆する未知のガスを
検出できないかと考えている。
関連記事:金星に生命体は存在するか
:「ホスフィンの検出」から科学界が検証すべきこと
また、地球外知的生命体探査(SETI)研究所の
理事会メンバーでもあるフラクノイは、
観測所が偶然に宇宙人の通信を拾い上げる日が
来るかもしれないとも考えている。
しかし、上記のようなシナリオは、
いずれも緑色の宇宙人が
現に地球を訪問していることを
まったく意味していない。
いまの時代ならではの出来事
現在のUFOブームはさまざまな意味で、
To the Starsが火付け役となっている。
To the Starsは17年、『ニューヨーク・タイムズ』とともに
奇妙な空中物体を撮影したとする米海軍の
謎の映像を公開したのだ。
そして、この映像が本物であるという米軍から
の公式確認を引き出している。
多くの人々がその映像が偽物であることを
証明しようと試みたが、
のちに『ニューヨーカー』を含む著名なメディアが
宇宙人に関する信憑性のある記事を掲載した。
こうした一連の報道を受けて米連邦議会議員は、
20年12月のオムニバス歳出法と
新型コロナウイルス対策の追加支援策のなかに、
国防総省に6カ月以内に
UFO報告書を提出するよう命じる条項を
盛り込んだのである。
冷戦は終焉を迎えたかもしれないが、
米国はフレネミー(友を装う敵)関係の
ロシアとはいまだに一進一退の攻防を繰り返している。
また国際舞台で新たに最大のライヴァルと
なった中国とも同様に攻防を繰り返している。
さらに、気候変動に関してであれ
ワクチンに関してであれ、
地球が球体であるという事実に関してであれ、
専門家の判断が絶えず問われる時代に
わたしたちは生きている。
「昨今のUFOブームは、こうした政情を反映していると思います」と、
歴史学者のドーシュは言う。
また、これは1969年にコンドン報告書が
発表されたときの状況とは対照的で
あるとも、ドーシュは指摘する。
コンドン報告書の発表は、
ヴェトナム戦争で政府に対する信頼が
低下していたこともあり、
世間の関心を集めることはなかった。
ドーシュは、
宇宙人が操縦するUFOの可能性は
高くないと考えている。
他方で、説明のつかない目撃情報を
報告した人たちの経験を、
脊髄反射的に否定すべきではないとも付け加える。
「そうした経験を真剣に受け止めることで、
自分の意見に必ずしも同意しない人たちに
対しても思いやりをもって接することが
できるようになると思います」と、
ドーシュは言う。
「こうした人々は、からかい半分で
つくり話をしているわけではありません。
真面目に信じているのです。
こうしたことが起きるのは
驚くべきことではありませんし、
むしろ予測できることなのです」
報告書の意味すること
訓練を受けたパイロットであれ、
高度な軍用カメラであれ、政府の報告であれ、
決して完璧なものはない。
レーダーは暖かい空気のかたまりにだまされることがある。
人間は説明のつかないものを目にする。
調査によって原因を特定できることもあれば、
できないこともある。
「米空軍は優秀ですが、
人間の認識を巡る根本的な問題に答えることには、
そこまで関心がありません」と、
ドーシュは言う。
「だから空軍は、いつまでもUFO問題を
解決できないでいるのです。
空軍が知りたいのは、
それらが脅威であるかどうかです。
脅威でないことがわかれば、
それで満足してしまうのです」
結局のところ、
ひとつの報告書が
大きく状況を一変させるようなことはないだろう。
UFOについてどのように考えるかは、
その人の宇宙観や、根本的な世界観に
よるところが大きい。
元天文学教授のフラクノイが指摘するように、
宇宙からの訪問者を信じることは、
守護天使などわたしたちを守ってくれるその他の
スピリチュアルな存在に対する信仰と
密接にかかわっている。
「UFOの目撃情報の多くは、
人類が直面する問題を相談できる代父母のような
存在の宇宙人がいればいいのに
という人々の願望の表れなのです」と、
フラクノイは言う。
「でも最も必要なことは、
自分自身で問題を解決することだと思います」
続いて「YOUTUBE」です。
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「“目撃”相次ぐ町」の反応は?
アメリカ政府がUFO報告書を公開
(2021年6月28日放送「news every.」より)
50,772 回視聴
2021/06/28
日テレNEWS
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説明
先週末、アメリカで公開された「注目の」報告書。政府の情報機関がUFO(=未確認飛行物体)に関する分析を行いました。実は近年、アメリカの軍内部で目撃情報が相次いでいるのです。
(2021年6月28日放送「news every.」より)
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アメリカ政府がUFO報告書公表
140件以上の目撃情報
117,767 回視聴
2021/06/26
FNNプライムオンライン
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説明
アメリカ政府は、UFO(未確認飛行物体)について、軍が分析した報告書を公表し、140件以上の目撃情報があったと明らかにした。
報告書によると、2004年以降、アメリカ軍などから、144件の未確認飛行物体の目撃情報があった。
うち1件は、その後、気球だと特定されたが、そのほかの情報は、地球上の先端技術なのか、宇宙から飛来したものなのか、「特定する十分なデータが無い」としている。
また、未確認飛行物体が、軍の航空機などに危険を及ぼす可能性もあるとし、「さらに厳密な分析が必要だ」と指摘している。
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米政府が公表“UFO報告書”の内容は
【記者解説】(2021年10月29日)
531,495 回視聴
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チャンネル登録者数 225万人
2021/10/29
説明 「世界のいま」を伝える特派員中継。
今回はアメリカ政府が今年6月に公表した“UFO報告書”について
ANNワシントン支局の布施哲支局長が詳しくお伝えします。
Q.“UFO報告書”=「米国家情報長官府レポート」中身は?
Q.アメリカ軍が実際に公開した映像とは?
Q.なぜ不可解な現象の正体解明に米政府が本腰?
Q.現象の正体、可能性が高いのは?
Q.FBIの内部文書にも不思議な現象に関する記述?
Q.この現象について、歴代大統領たちは何を語ってきた?
Q.本当にUFOや宇宙人は存在するの?
レポートの結論は?
Q.この現象、布施記者は何だと思う?
Q.新たな報告書など今後は?
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[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
米国防総省が公表した「UFO報告書」が明らかにしたこと
米国防総省と米国家情報長官室が発表した未確認飛行物体(UFO)の調査報告書が、さまざまな波紋を呼んでいる。報告書では「確固たる結論を導き出すことは困難」とされているが、この結果は宇宙生命体への理解に大きな転機をもたらすものというよりは、専門知識や権威がますます疑問視されるようになった現状の課題をも浮き彫りにしたと言っていい。
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