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母乳で免疫力がアップする!?母乳育児はいつまでがいいの?どんな成分が含まれているの?
20210525
母乳は赤ちゃんの免疫や成長に大切な成分がたくさん含まれていると言われていますが、実際にはどのような成分が含まれているのでしょうか?
ここでは赤ちゃんと免疫の関係や気になる卒乳のタイミング、母乳とミルク(人工乳)の違いについてもご紹介しますので、母乳育児に関心のある人はぜひ最後まで読んでみてください。
母乳は赤ちゃんの未熟な免疫をサポートする!
人間は、「自然免疫」という生まれつき持っている免疫機能と、「獲得免疫」という1度体内に入ってきた病原体などの異物に対する情報を得て、再度侵入された時に素早く反応できるようにする生まれた後に身につける免疫機能の2つの免疫が働くことで健康を保っています。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは自然免疫も獲得免疫も未熟です。自然免疫が発達し始めるのは1歳過ぎてからと言われており、獲得免疫は一度病原体などに感染して初めて得られるものなので、必然的に大人よりも未熟となります。
そんな赤ちゃんの免疫力を上げているのが、胎盤や母乳を通して赤ちゃんに届く免疫成分です。
胎内にいる赤ちゃんは無菌室にいる状態なので自分で獲得免疫を得ることはできませんが、胎盤や母乳から様々な免疫成分を受け取っているため生後間もなくから生後半年ぐらいまでは他の時期よりもやや免疫力が高いと言われています。
そのため、一般的に生後半年から1歳半までの赤ちゃんが一番免疫力が低く、免疫力がある程度安定するのは6歳ごろと言われています。
母乳の免疫力の効果はいつまで続く?
母乳は、出産から3日頃のものを初乳、3~6日頃のものを移行乳、7日頃以降のものを成乳と呼びます。
特に初乳はタンパク質の量が多く、濃いクリーム色をしていて粘度が高いことが特徴であり、免疫成分(特に異物の侵入を防ぐIgAという免疫物質)が成乳の3倍含まれています。
成乳は初乳に比べると量は劣りますが免疫成分も含まれており、成乳には脂質や乳糖など赤ちゃんの発育をサポートする成分が多く含まれています。
母乳の栄養素に関して「1歳の頃の母乳には栄養がほとんどない」という人もいますが、1歳を超えたからといって急に母乳の成分が変化するわけではありません。
母乳は子どもの成長に合わせて変化していく物ですが、生後6ヶ月の頃から赤ちゃんは母乳だけでは栄養素が足りなくなってしまうので、離乳食からほとんどの栄養を取る必要がある=母乳では(必要な)栄養が足りないという意味だと考えられます。
免疫力のためにいつまで母乳育児をするのがよい?
母乳育児で気になるのが、卒乳のタイミングです。日本では1歳から1歳5ヶ月ぐらいまでの間に卒乳する人が多く、赤ちゃんの免疫力も生後半年から1歳半頃まで最も低いため、1歳半頃まで母乳育児ができるとよいでしょう。
ただし、WHO(世界保健機関)は2歳以上まで適切な食事と合わせて授乳することを推奨しています。
また、昔は1歳ぐらいで早々に断乳したほうがよいという考え方もありましたが、3歳ぐらいまで授乳を続けるご家庭もあり、無理に授乳を終わらせる必要はありません。
長く授乳させなくてはいけないというわけではありませんが、自然と卒乳するまでコミュニケーションとして楽しんでもよいでしょう。
母乳に含まれる免疫成分
母乳には様々な免疫成分が含まれていますので、その代表的なものをご紹介します。
免疫グロブリン
免疫グロブリンとは、B細胞(抗体をつくる働きのある細胞)によって生産されたタンパク質で、いわゆる「抗体」と呼ばれるものです。
免疫グロブリンにはIgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5種類があり、母乳や胎盤にはIgGが、初乳にはIgAが豊富に含まれています。
IgGは血液中に最も多く含まれている免疫グロブリンで、白血球の活動をサポートしたり、細菌やウイルスを無毒化したりする働きがあります。
IgAは粘膜の表面に存在する免疫グロブリンで、ウイルスや細菌などの病原体の侵入を防いだり、別の免疫細胞が病原体を排除するのをサポートしたりする働きがあります。
リンパ球
リンパ球は白血球の一種である免疫細胞で、T細胞(Tリンパ球)、B細胞(Bリンパ球)、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)などがあります。
T細胞は病原体を攻撃したり、免疫機能を調整したりしており、B細胞は抗体(免疫グロブリン)を作って攻撃することでからだを守っています。
また、NK細胞はガン細胞やウイルスに感染した細胞を攻撃します。
マクロファージ
自然免疫の1つで、からだに入ってきた異物を何でも食べて処理する細胞です。マクロファージ自体が体内に侵入した異物に対応するだけではなく、食べた異物の情報をT細胞に伝える働きがあるので、獲得免疫にも貢献しています。
ラクトフェリン
ラクトフェリンは母乳に含まれるタンパク質の約10~30%を占める成分で、赤ちゃんに免疫力をつける働きがあります。免疫力の向上や抗菌・殺菌作用だけでなく、鉄分の吸収を促進させたり、生活習慣病の予防・改善に役立ったり、様々な効果が期待されています。
オリゴ糖
オリゴ糖は少糖類と呼ばれる糖質の1つで、低消化性(低エネルギー)、整腸作用のほか、ビフィズス菌などのいわゆる善玉菌を増やす作用が知られており、大腸で発酵することでIgAを増強する短鎖脂肪酸を生成する働きがあります。
ムチン
ムチンは細胞内で生産される糖タンパク質(糖とタンパク質が結合したもの)の一種で、唾液や涙、胃液などに含まれている粘液の主成分です。
ムチンはウイルスや細菌の活動を弱めたり、粘液に取り込んで洗い流したりすることで粘膜を保護する作用があります。
リゾチーム
リゾチームは細菌の細胞壁を分解する溶菌作用、抗菌・抗炎症作用があるタンパク質で、卵白や人の体液などに幅広く存在しています。
ただし、リゾチームはミルク(人工乳)と混ぜると働きが悪くなってしまいます。そのため、母乳とミルクを併用する場合には、混ぜて同時に与えることがないように注意しましょう。
その他
上記の成分以外にも、母乳には以下のような赤ちゃんの免疫に大切な成分がたくさん含まれています。
シアル酸、ガングリオシド:消化管に病原体が付着するのを防ぐ
リボ核酸、ポリアミン:消化管そのものの防衛機能を高め、異物の侵入を防ぐ
ヌクレオチド:NK細胞を活性化させて病原体を排除する
母親の免疫も移行する
授乳中の母親が風邪をひいたりした場合、母親の体内で作られた抗体も母乳を通して赤ちゃんに移行します。これらの抗体が赤ちゃんの体内で効果的にすばやく働き、赤ちゃんの免疫として作用してくれます。
ただし、母親由来の免疫もすべての感染症に対して有効というわけではありません。百日咳や結核など、感染力が強く、逆に母親を通して赤ちゃんに感染してしまう病気もあるので、重症化を防ぐためには早期の適切な予防接種をおすすめします。
母乳とミルクの成分の違い
母乳には様々な成分が含まれていることを紹介しましたが、母乳とミルク(人工乳)の成分に違いはあるのでしょうか?国内メーカーで作られたミルクは母乳に近づくように作られており、乳糖、タンパク質、脂質、オリゴ糖などの、健康な成長に欠かせない栄養素の配合に大差はありません。
しかし、母乳には多くの免疫成分が含まれ、その割合が赤ちゃんの成長とともに変化していきます。一方、ミルクは免疫成分の量は劣るものの、ビタミンKやビタミンDといった母乳には含まれない成分が多く配合されています。
ビタミンKは血液の凝固に関係し、ビタミンDは正常な骨格と歯の発育を促すカルシウムやリンの吸収を促すなど、さまざまな働きをする栄養素です。
ミルクにもメリットはあるため、母乳育児にこだわりすぎず、ストレスなく授乳できることが一番です。
LPS活用事例
LPSは土の中などに存在するため、野菜や穀物、海藻類などに豊富に含まれています。しかし、農薬などによって細菌が取り除かれるとLPSも少なくなってしまうため、近年食事から取り入れられるLPSはどんどん低下していると言われています。そのため、サプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合は化粧品などを利用したりするのがおすすめです。
この記事の著者
やさしいLPS編集部
食用植物に共生するパントエア菌由来の“免疫ビタミン”LPSを提供する自然免疫応用技研株式会社です。当サイトでは、自然免疫、マクロファージ、LPSに関する情報と、当社の活動をお伝えします。
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