By 三橋貴明
(他の国の「真っ当な左派」と「区別」するために、「サヨク」と書きます)
問題は、「強者に優しく、弱者に冷たい」政府の構造について、日本国民がよく理解していないことです。
落ち着いて考えてみれば、日本政府の政策がほぼ全て「特定の誰か」のための政策であり、国民からの所得移転であること、つまりは大多数の国民を貧困化させる政策であることが分かります。
もっとも、日本の問題が深刻なのは、安倍政権の「強者に優しく、弱者に冷たい政策」を批判するのが、個人的に「反日本」「反国家」にしか見えない、いわゆる「サヨク」が中心ということです。しかも、日本は「サヨク」にしても緊縮思考で、トレードオフの発想しか出てきません。
いわゆる保守派は、「サヨク」の反日を批判するため(気持ちは分かる)、相対的に「強者に優しく、弱者に冷たい」安倍政権を庇わざるを得ない。「サヨク」は「サヨク」で、安倍政権批判を反日的に叫ぶため、多数派の支持は得られない。彼らが勝ったところで、緊縮思考は同じなので、民主党政権期同様に、構造改革が普通に進む。
韓国問題を見ていれば分かりますが、「外交」で保守派と「サヨク」が激しく争い、国民が分断され、反対側で容赦なく構造改革が進む。
いやあ、救われませんね。
救われるためには、この「構造」を国民が理解し、政治を動かす必要があります。多くの国民が「構造」を理解し、「国民のための政府」を取り戻さない限り、我が国の未来は暗澹たるものにならざるを得ないのです。
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