野口悠紀雄氏
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問。専攻はファイナンス理論、日本経済論。『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版社、2017年)で大川出版賞を受賞。
既成勢力の思惑どおり、つぶされたらどうなるか。
「最も喜ぶのは習近平でしょう。G7が取りつぶそうとしている動きを見てホッとしているはずです。Facebookは、我々の試みが失敗しても、我々と価値観の違う人々が同じものを作るでしょう、と警告しています。つまり、それは中国です。中国政府が近い将来、独自の仮想通貨を作る可能性は十分にあります」
では、こうした歴史の転換点にいる我々は、どうすべきか。
「ぜひ勉強してほしい。大事なのは、主体的な学びではなく、読み、書き、そろばんの詰め込み教育。私が独自に算数の計算方法を発見するなどありえない。あらゆる学びは、模倣から出発するんです」
野口氏の説くLibraの本質、米中の思惑、そこから何を学ぶかを考えよ、という箴言を我々は真摯に受け止める必要があるだろう。
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