防衛と供給能力~国産戦闘機の実現を!~ 三橋貴明先生より
我が国には「経済力」「防衛力」「供給能力」などに無理解な、亡国の集団がいます。もちろん、財務省と傘下の財政破綻論者たちです。
『財政審 防衛費 装備品調達コストの削減徹底を
国の財政問題を話し合う「財政制度等審議会」が開かれ、財務省は拡大が続く防衛費について戦闘機などの防衛装備品の調達方法を見直すなどしてコスト削減を徹底すべきだと提言しました。
23日開かれた財政制度等審議会では今年度まで7年連続で増加している防衛費の抑制に向けて装備品の調達コストがテーマの1つとなりました。
この中で財務省は高額なヘリコプターや輸送機などの調達は「まとめ買い」によるコストの抑制に安易に頼るのではなく、1機当たりの価格の削減に力を入れるべきだと指摘しました。
また外国企業から技術を導入して国内で装備品を製造するライセンス生産は同じ製品を輸入する場合の3倍程度に高くなっているケースがあることから、この方式は合理的な理由がある場合に限定すべきだとしています。
これについて委員からは「調達に対する防衛省のコスト意識は低すぎるので、厳しく査定すべきだ」とか「民生品の活用や、戦闘機の共同開発なども検討すべきだ」といった意見が出されました。(後略)』
いや、ライセンス生産は、日本で製造ラインを用意し、人員を要請するため、高くなるに決まっています。
日本の防衛産業は、国産の開発を許されない状況で、何とか製造技術を維持するべく、渋々ライセンス生産をしているのです。
ライセンス生産「すら」しないとなると、我が国の戦闘機に関する技術、供給能力は完全に消滅。全てがアメリカ依存になってしまい、さらに国産戦闘機の決断をしたとしても、「供給能力がない」ということで、不可能になってしまいます。
ライセンス生産が嫌ならば、国産戦闘機の開発を目指すべきです。
ところが、「左」の政治家や言論人は、それこそ「代替案」を示さず、「高い、高い」とわめきたてる。財政破綻論組も同様。
普通に、国が亡びますわ。
わたくしは、余計な「改革」とやらに対案を求める人には、
「現状より悪くするなら、現状維持が対案だ、アホか!」
と、罵倒したくなる人間ですが、こと防衛省の兵器調達(自衛隊は「装備品」と呼んでいますが)については、「改革案」「対案」はコストカットでも「買わない」でもなく、
「戦闘機や艦船等について、可能な限り国産を目指し、そのための投資をする。長期的に、アメリカ依存を下げていく」
以外にはありえません。
それにも関わらず、「防衛」や「経済」「供給能力」について無理解な連中が跋扈し、日本国を亡国に追い込みつつある。
狂った現状を変えるのは、現在の主権者たる我々の義務でしょう。
防衛のための兵器については、国産を目指す。そのために、政府は投資を拡大しなければなりません。
国民が政治家と共に、「防衛力強化のために国産の戦闘機を!」と望めば、我が国は需要を満たす高性能戦闘機を開発、製造する供給能力は「まだ」あるのです。
TOKYO EXPRESSさんより
空自次期戦闘機「F-3」、2025年の初飛行なるか
具体的には
① 射撃機会を増やすのと無駄弾を無くすために、友軍とデータを共用し、誰かが見付ければ誰かが撃つ、打てば当たるクラウド・シューテイング、このために戦場の前方に戦闘機能を担う無人機を展開する。
② 電波妨害に負けないフライ・バイ・ライト・システムを採用する。この技術は、すでに「P-1」哨戒機、「C-2」輸送機に採用、実用化されている。
③ 世界一の素材技術を使い、高い電波吸収性を持つSi-Carbide繊維で機体構造を製作、高いステルス性設計、高い電波遮蔽性を持つプラズマTV用電磁シールドをキャノピーに採用する。
④ 世界一の半導体技術で、次世代型ハイパワー・レーダであるGaN半導体素子基盤を使うAESAレーダーを搭載する。これもすでにF-2戦闘機、“あきずき”、“ひゅうが”など以降の新造護衛艦に採用済みである。
⑤ 世界一の耐熱材料技術で次世代高出力スリム・エンジンを搭載する。IHI社開発の「XF9-1」試作1号が2018年に推力33,000 lbsの最大出力運転に成功、6月末に防衛省に納入されている。
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