Hatena Blog 「SKY NOTE」さんよりシェア、掲載。
まず、米国のダマト教授の説明
米国では1970年代に比べて強姦件数は85%減ったとあり、その要因についてダマト教授によれば、同時期に普及し始めたポルノによって、強姦件数が減ったという学説がある。それによれば...
ハードコアポルノ映画「ディープ・スロート(Deep Throat)」が封切られたのは1972年であり、その後ポルノがVHS、更にはDVDでレンタルショップで簡単に借りられるようになっていく。1970年代と80年代にはポルノ雑誌も数が爆発的に増えた。やがて、インターネット・ポルノの時代となる。その売り上げは三大ネットワークであるABC、CBS、MBCの売り上げの合算額を超えるに至っている。これによって、事実上、未成年もポルノ漬けになっている。
さて、米国でインターネット普及率が最も低い4つの州で、強姦発生率は1979年以来の25年間で53%も増えたのに対し、インターネット普及率が最も高い4つの州では、強姦発生率は27%も減っていることからも明らかなように、ポルノが普及したからこそ、強姦が少なくなったのだ。
解説:ポルノが性犯罪を誘発するのであれば、ポルノが爆発的に普及した時期に強姦件数も増えなくてはいけないのに、実際には85%も減っている。この事が、ポルノに性犯罪の抑止効果があると考える根拠となり得、逆に、その性犯罪を抑止しているポルノを規制することは、性犯罪を増やす結果となると考えられるわけだ
つまり、論理的に反転させて考えれば分かる。「ポルノが性犯罪を誘発する」という前提で考えてみると、ポルノが増えれば性犯罪を誘発するのだから性犯罪は増えないといけない。しかし、実際には逆に減っている。つまり、ポルノは性犯罪を誘発しているのではなく逆に抑止していると考えることが出来る。そして、そのポルノを規制する法律が施行された時に性犯罪が増えた理由を説明することにもなる。それは、ポルノ増加時に性犯罪が減っているという事実が、届け出がしやすくなったからではなく、ポルノによる性犯罪抑止効果が規制によってなくなってしまったと考えることが出来るのだ。
これは米国の話だ日本の場合はどうか分からないと思う方もおられるだろう。
1968年から急激に幼女の強姦件数が下がっている点だ。これは、アメリカでのポルノ解禁の動きと連動していると見られ、1969年には、日本で少女ポルノの普及開始の時期と呼応して、さらに急峻に強姦件数が下がっている。しかしながら、1970年の性表現マンガの規制後、強姦件数は増えている。
1970年はコミックの性表現の規制が強まった年であった。この1970年に減っていた強姦件数が急激に増えている。このことから考えて米国と同様に、ポルノに性犯罪の抑止効果があると見られ、これは、その後の1999年の児童ポルノ法施行時の急峻な性犯罪件数の増加と類似していることから、外国の事例、過去の事例において、最も矛盾なく、この状況を説明できるのは、ポルノには性犯罪抑止効果があり、規制すると性犯罪が増えるという説明が最も説得力があるといえる。そうでないと、ポルノが増えた時期に性犯罪が減った理由が説明できないのだ。また、それを規制した際に性犯罪が増えた理由も説明できない。よって、ポルノに性犯罪抑止効果があると考えられるのである。届け出しやすくなったから増えたという説明では、規制後の性犯罪届け出件数の増加を説明できても、規制前の性犯罪の減少局面を説明できない。
1960年代の少女ポルノの普及時期と呼応して少年の強姦件数が急激に減っている事がわかる。もし、ポルノが犯罪を誘発するのならば、この普及時期に強姦件数が増えていなくてはいけないが逆に減っていることから見て、米国と同様の結果が見て取れる。そして、規制するタイミングごとに、その下降は止まり、再び下がるということを繰り返していることが分かる。つまり、ポルノの性犯罪抑止効果は、日本においてもあると考えられ、それを無視して規制強化をすることは、結果として、少女が犠牲になるという事態を招くと考えられるのである。
では、児童ポルノに利用される少女の人権はどうなるのか?という事になるのですが、それについては、実際の児童(人)とポルノ(イメージ)を切り離して考えるべきだと思います。ポルノ規制すると性犯罪が増えることが分かっているのですから、性犯罪を減らしつつ、児童の人権を守るという観点で言えば、実際の児童については規制をし、CGなどの仮想物ポルノに規制をしないことが性犯罪を抑止し、同時に児童の人権を守ることにつながると考えられます。その点において、児童ポルノ法の改定案は、仮想物に対してまで規制をしていますので、それは否定しないと、最終的に少女が泣くという結果になると過去の統計からは見て取れるのです。
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