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石破茂氏も参加、教派超え400人が平和の祈り 第18回国家晩餐祈祷会 2018年3月26日
クリスチャン実業人の集い「日本CBMC」(青木仁志理事長)が主催する第18回国家晩餐祈祷会が23日、京王プラザホテル(東京都新宿区)で開催された。国会議員や財界人を含む、教団教派を超えた教職信徒ら約400人が心を1つにし、日本と世界の平和のために祈りをささげた。
来賓のあいさつで衆議院議員の石破茂氏は、自身が曽祖父の金森通倫(みちとも)から数えて4代目のクリスチャンであることを証しし、高校生の時に通っていた教会での思い出を紹介した。「神様、あなたの前では、私たちはちりあくたのようなものです」と教会の牧師がいつもささげていた祈りの言葉が、今も石破氏の心に強く残っているという。「神の前では本当に取るに足りないちりあくたのようなもので、やることは間違いだらけ。でも、どうか道をお供えください、ご用のためにお使いください、過ちを正してくださいと祈れることは、とても幸せなことだと今でも思っている」と語った。
石破氏は「今この時も、多くの悩み苦しむ人たちがいる。どこで誰が何に悲しみ、苦しむのか。その思いを常に持つことは、政治においてすべからく必要なもの」と話し、「すべての人に神様の祝福がありますように」と平和への願いを語った。
「今、求められる祈りと叫び」と題して聖書からのメッセージを語った草加神召キリスト教会主任牧師の天野弘昌氏は、「聖書は一貫して、飢え乾いて求める者を願っておられる」と説き、日本のクリスチャンが国家のために祈り叫ぶことの重要性を強調した。イエスが死んだラザロをよみがえらせたヨハネによる福音書11章の記事を引用し、「現実にたたずんで、悲しんで押し潰されているだけでなく、霊の憤りを覚え、心の葛藤を感じ、現実を諦めないで戦い祈り続けなさいと、主は私たちに語っておられるのではないか」と訴えた。
代表祈祷では東京キリスト教学園理事長の廣瀬薫氏、拡大宣教学院学院長の永井信義氏、富士見丘キリスト教会牧師の田所慈郎氏、CBMCアジア・太平洋地域会長のキム・チャンソン氏の4人が登壇し、▽日本の政治・経済の指導者、▽日本の災害復興・次世代の育成、▽キリスト教界の一致・日本のリバイバル、▽世界・アジアの平和と隣国との一致のためにそれぞれ祈りをささげた。
廣瀬氏は「私たちの希望は、あなたの御手が伸ばされ、あなたの御心に従うリーダーたちの実践によって人々が癒やされ、社会が癒やされ、日本と全世界にあなたのシャローム(平和)が広がっていくことです。あらゆることの土台に、人間が掲げる資本主義や共産主義や自由主義や国家主義よりも、アガペーの愛が置かれますように。イエス様が今も日本で広げておられる神の国に、大勢の人たちが入れられて、生かされて、喜びを共にして生きる国としてください」と祈った。
永井氏は、東日本大震災をはじめとする被災地の復興、特に東京電力福島第1原発事故で被害を受けた人々のために、「人間の力では、何もすることができないような閉塞感、手詰まりの状況が続いています。どうぞ、被災者の方々の心を支えてくださいますように」と祈った。また、次世代を担う若者たちのために「あなたのリバイバルを与えてください。あなたにおける希望を見いだすことができますように。生きる目的があなたによって与えられますように。あなたのものとされた若い世代のお一人お一人が、この日本の社会の隅々で、あなたの御業を成していくことができますように」と祈りをささげた
田所氏は「私たちの努力によって1つになることはできません。私たちをあなたの御霊において1つにしてください」とキリスト教界の一致のために祈った。キム氏は隣国との一致のために「私たちの過去の傷ゆえの壁を取り除いてください。主によって心を開き、耳を開いて、お互いのことを聞き、お互いのために祈ることができますように」と祈り、「イエス様が私たちに仕えてくださったように、私たちも聖霊に満たされ、お互いに仕え合うことができますように。あなたの天国の平安が私たちに訪れますように。それが日本にまたアジアに、全世界に及びますように」と祈りをささげた。
ビジネス界への宣教を目的に活動する日本CBMCは、毎年この時期に国家晩餐祈祷会を開催している。CBMC(Connecting Business and Marketplace to Christ)は、米国発のクリスチャン実業人によるミニストリーで、80年以上の歴史を持つ。日本では、1974年に韓国で開催された第1回CBMCアジア大会に参加した数人が中心となって活動を始め、現在では全国8カ所に支部を持つ。
日本CBMCでは、クリスチャン実業人の新規会員を募集している。
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