脳をとことん鍛える方法
嫌なことを忘れる力の脳のメリット、効能、忘却力を鍛える方法
『 スピリチュアルと脳の成功法則〜人生好転のテクニックの数々〜 最先端の脳科学から古代オカルトまで..「科学」と「非科学」を融合した成功法則 』様より シェア、掲載。
ありがとうございます。感謝です。
嫌なことを忘れる力の脳のメリット、効能
忘却力を鍛える方法について紹介します。脳には「忘れる」という素晴らしい能力があります。こう聞くと、「何を言っているんだ、忘れるから困るんじゃないか」と感じる人が要るかも知れません。しかし忘れることは、覚えることと同じくらい、或はそれ以上に大切なものと言っても過言ではないのです。多くの人が、「覚える」と言うことに注目をしがちですが、嫌な事を忘れる力である「忘却力」を鍛える事も、脳を鍛える意味で大切なのです。
トラウマを忘れられないことの弊害
例えば、「PTSD」という言葉を聞いたことがありますか。これは「心的外傷後ストレス障害」という疾患のことで、提唱されるきっかけになったのはアメリカ人のベトナム戦争後の症状からです。70年代のアメリカでは、ベトナム戦争の帰還兵が自殺を図ったり、アルコール依存症になったり、うつ症状を引き起こしたりするなど、大きな社会問題となりました。そして彼らを調査、診断した所、戦争時の異常のストレス体験が精神に深い傷を残し、このような症状を引き起こしていることが確認されたのです。戦場での恐ろしい体験が断片的によみがえり(フラッシュバック)彼らは帰国後もずっと苦しんでいました。これも嫌なことを「忘れられない」事の恐ろしさを示す、忘却力の大切さ、効能を示す、何よりの具体的な例と言えるのではないでしょうか。
嫌なことを忘れる力の脳のメリット
誰にでも思い出した言くないような思い出はいくつか持っているものです。そういう嫌な記憶に限って、妙な時に急に思い出したりするものです。しかしそうした記憶に縛られ続けると、そのうち脳回路がマイナスにシフトして、物事をマイナスの方向にばかり、考えるようになってしまうからです。負のスパイラルに陥るきっかけになります。そういう嫌な記憶は早く忘れるに限ります。嫌なことを忘れる力、すなわち忘却力と言うのも、脳にとってはなくてはならない大切な能力なのです。そもそも次から次に新しい事を記憶していく脳が、「容量オーバー」にならないのは、この忘却と言う大切な機能が適切に働いているからなのです、ある記憶が忘れられ、消去されると言うは、同時に脳内にそれだけの「空き」のスペースができたことを意味しています。つまり、不必要な記憶を消すことによって、新しい記憶を受け入れる余地が生まれるのです。そうやって記憶の容量が増えれば、よりたくさんの新しい記憶を受け入れることができます。それが記憶の効率をより高める効能にもつながります。忘却力を鍛える事もメリットがあります。それに必要な記憶も不必要な記憶もすべて抱え込んでいては、脳の記憶スペースは、雑草が伸び放題の庭のようになり、どれを取ってどれを残せばいいかが皆目分からないような状態になってしまうでしょう。だから適宜手入れをし不必要になった記憶を抜いていく作業も必要になってくるのです。
要するに、記憶力を高めるためにも、忘却力を高めることが必要不可欠なのです。忘れる事も才能の一つなのです。勉強も嫌な事も反復すると定着する一般的に嫌な記憶ほど忘れにくく、頭から離れないものです。そして「忘れよう」と思えば思うど、意識は暗い方に傾いて、なかなか抜け出せなくなってしまいます。記憶が定着する為には「反復」が欠かせません。受験勉強や賭け算の九九を覚えた時を思い出してもらえると分かると思いますが、同じことのインプットを何度も何度も試みる「反復刺激」によって、記憶が定着するのです。学校の勉強で「復習」が大切になってくるのはこの為です。ですから、嫌なことでもクヨクヨと何度も考えてしまうと、結果的に海馬への反復刺激がなされ、悪い記憶がどんどん定着して行くことになってしまうのです。だからこそ、嫌なことを忘れる為には「忘れろ!」と刺激を送ってしまえば、定着してしまうのです。嫌なことが頭に浮かぶと積極的に「忘れよう」と努力すれば、反復刺激となり逆効果です。嫌なことを忘れる力、忘却力を鍛える方法ではどうすればこの忘却力を鍛え身につけることができるのでしょう「考えない」というのはある意味高度なテクニックです。
だから最も手っ取り早い方法は、趣味や勉強など、何かに没頭することです。嫌な事とは別の何かに頭を使ってしまう事です。集中して学ぶことで脳にシータ波と言う脳波が出ますが、このシータ波が出ると海馬の「新生ニューロン」が増えることが分かっています。この新生ニューロンが嫌な記憶を忘れたり弱めたりするために、大変重要な働きをしているらしいのです。また電車に揺られているときや仕事をしているときなど、ふとした拍子に過去の嫌な記憶がよみがえってきた場合の対策として、それを阻止する為の自分なりの「おまじない」や「儀式」のようなものを持っていると良いでしょう。好きな言葉や、撃退のためのセリフなどを呪文のように口にすることで気持ちを切り替えるのです。「いい加減に忘れろ」といったように、自分の脳に突っ込みを入れるようなつもりで試してみるのも効能があるでしょう。もちろん嫌なことが浮かんだ時に音楽を聞いたり本を読んだりして気分転換するのも良いです。そうした自分なりの嫌なことを忘れる忘却術を持っていれば、脳はだんだん嫌なことを思い出さなくなり嫌なことを忘れる力「忘却力」を鍛えることができるのです。
ストレスと脳のデメリット、効能
私たちはストレスを感じたとき、脳内でそれに対抗するストレスホルモンが分泌されるのです。しかし、長時間にわたりストレスを感じ、ストレスホルモンが過剰に分泌されてしまうと、新たな問題が発生します。過剰なホストレスホルモンは、海馬を攻撃するようになるのです。実際に先ほど紹介したPTSDを患ったベトナム戦争の帰還兵は、海馬に萎縮が見られることが確認されているのです。もちろん、海馬が萎縮すれば記憶力が低下します。さらにストレスホルモンが増えれば、うつ症状となり、認知症のリスクが増えることも確認されています。ストレスホルモンは脳にとって諸刃の剣となる、恐ろしい存在なのです。ベトナム戦争の帰還兵の例は極端なものですが、私たちがストレスを溜め込み、脳が過剰にストレスホルモンに満たされてしまえば、まず最初に狙われるのは、抵抗力の弱い海馬の新生ニューロンなのです。忘却力が無ければ脳はさらに衰える事になります。嫌なことを忘れるストレの対応嫌な事があったら、反復刺激を与えないよう、考えを切り替える、或は考えを停止する方が良いのです。
こうした思考停止状態の時、一時的に海馬の活動が低下するというMRIの計測データも報告されています。辛い記憶や悲しい記憶は、脳にとって大きなストレスになるのです。そしてストレスをそのまま抱えておくと、脳の老化が早まるわけです。そうなれば、せっかく生まれた新生ニューロンは次々に死んでしまい、結果的にさらに脳の老化を加速させることになるのです。ストレスというのはただ精神的に苦しいだけでなく、脳の神経細胞レベルで考えても危険な状態なのです。忘却力を高める為にもストレスを感じない生活を送り、上手なストレス発散法を見つけることも重要です。社会的なストレス要因が増えてくる中高年層ほど、こうした対策はますます重要になってくるのです。脳のメリット、効能、忘却力を鍛える事もしっかり念頭に入れておきましょう。
0コメント