暮らしと経済を支える女性の質問[税金と日本の未来と少子貧困化] 様より シェア、掲載。ありがとうございます。感謝です。
消費税廃止で0に下げても手遅れ、マイナス35パーセントが効果的
消費税を0パーセントに戻す案が出始めた
消費税をじりじりと上げながら、わざわざデフレ不況を進めたのが平成中旬以降でした。貧困化が十分に進むと、今度は新型肺炎のコロナウイルスという、世界的な経済低迷まで加わる相乗効果が生じています。
他国はインフレ基調なのに、日本だけは長いデフレで、加えて疫病のパンデミックです。
近く日本のGDPは、1割落ちるであろうと言われます。近年は540兆円なので、400兆円台に落ちる計算です。
GDPについておさらい
GDPとは消費の合計であると同時に、所得の合計でもあるのです。
だから日本国民はその数字どおりに貧乏になるわけです。もちろん国をあげてその方向へ走った結果なので、あまり問題にされていないようにもみえますね。ヤケクソぎみの国民感情なんですかね。
断捨離するよい機会だなどと楽天的な人もいるのでしょうが、実際にはやはり亡くなる人が出てくるはずです。
暴動が起きないか？
そこで、危機感を持つ議員や落選を心配した面々が、消費税減税ではなく廃止または停止を言い出しているそうです。が10パーを0パーにしても、もう救済は困難です。
なぜなら、日本は不景気を28年続けて、デフレ不況を23年続けて、いくら何でも氷河期が長すぎて、温暖に戻すハードルが上がりすぎです。途上国化が進んだ後だからです。
たとえば人権の国際順位とか。ユニセフから、児童と女性の貧困国と分類されています。死亡原因に貧困死という分類がないから、見ずに済んでいるだけですし。
消費税マイナス35パーセントで、有意の結果を期待
消費税をなくして、その額をそっくり財政出動したとしても、インフレ率は十分上がらない。これだと経済成長しませんから、すぐに日本はまた経済低下がぶり返して、死者は再び増えます。
そこで財政出動を上乗せして増やすとしても、何しろ不景気28年、デフレ不況23年で、公共事業の業者が減って層が薄くなっています。財政出動してマネーストックを増やそうにも、量がこなせない小国相当に縮んでいます。
国民に貨幣を注入する方法が、デフレ不況によって狭まっています。食べずにいると小食になって、虚弱体質に変わったような感じです。
日本は終わった？
そこで提案したいのが、マイナスの消費税です。消費税をマイナス35パーセントにすればよいのです。
本体価格1000円の商品を買ったお客は、お店に650円払います。そしてお店は政府から350円を後で補てんされるわけです。
350円の財源は？
わかって言っているんだろうけど、現代国家に財源なんて概念はありません。
政府財政出動です。
せーのっ。
「打ち出の小づち。貨幣プリンター。通貨発行権でーす」。
各国の政府は、好きなだけ自国通貨を発行できます。日本の場合、円を発行します。
35パー引きなら物が売れるかも？
所得が少なかったり赤貧状態でスタートするわけですから、本体価格1000円の商品が、売価1100円から1000円に下がっても、みんな多めには買わないんですよ。650円に下げることで、貧乏な国民にも手が出るようにするのがミソです。
国民が貧困の渦中だとは忘れたまま検討しても、机上の空論の上塗りですから。
消費税を理解しないと、マイナスの消費税も理解不能
マイナスの消費税の考え方は、消費税の機能を応用しています。
消費税についておさらい
消費税は、消費への懲罰です。
買い物する人を反則金で打ちすえて、買うのをやめさせる機能を持ちます。
消費行動に罰則を設けて、消費の過熱で跳ね上がった爆買いを食い止めて、物が売れないようにし向けるために、消費税は存在します。超インフレを抑止するためです。
それ以外の機能は、格差を拡大してテロや紛争を起こさせ、戦争へとつなげていく役も、一応あるのかも知れませんけどね。でも、それを狙って導入する為政者は少ないはず。
フランス革命みたいに、殺されるのは上級国民なのですから。
それをマイナスにする？
購入客にほうびを与えて、買い物をあきらめさせずに引っ張り込みます。背中を押す効果かも知れませんが。冷え切った消費を上向かせます。テコでも買わなかった態度を変更させて、買わせるのです。
35パーは多くね？
日本人がしきりに将来やりたがっている、プラス35パーセントという数字を拝借したわけですよん。将来は消費税をプラス35パーセントにして、日本を破滅に追いやるプランが今進行しています。
そんなにみんなが大好きな数字35を、マイナスに使ってみると同程度に盛り上がるでしょう。35の数値が世の中を変える力を、学ぶ機会になるかも知れませんね。プラマイを変えただけだから、効果の深度は同等でしょう。
口先だけでなく、実践してみることが大事ですよ。
マイナスの消費税は何パーが限界？
プラスの消費税は1兆パーセントも可能ですが、マイナスは100パーセントが無限大の意味です。何を買っても0円なので、1人で日本列島を全部買えます。2人はいらない。
そりゃいいとして、消費税廃止は、理解しての廃止か、誤解しての廃止かは、将来の日本の明暗を分けますね。
「消費税は懲罰だから、廃止して計算の手間もなくす」。これは明るい論理です。
「消費税は財源だけど、今は苦しいからとるのをやめる」。これは暗い論理です。
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