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2017.01.20(金)
東京新聞は「権力のポチ」ではない
最近、東京新聞が面白い。
1月19日「英国はどこへ行くのか」という見出しで
社説を書いている。
イギリスがEU市場に残留するということは、移民の流入を認めなければならない、
移民に自国民と同様の手厚い社会保障を適用しなければならない
と、この社説は正直に解説する。
「EU法によって英国民ではなくEU市民となることを一方的に迫られるのである」
とも書いている。
イギリスは主権回復の道を選んだのだ。
特にこの社説で驚いたのは、
「自由貿易は『善』、保護主義は『悪』とする新自由主義経済を謳歌してきたのが米英両国だ。そこでいち早く揺り戻しが起こった意味を考えるべきだろう」
と書いていることだ。
この態度は、朝日新聞とも、産経新聞とも違う。
「行き過ぎたグローバル化は格差を生み、先進国の賃金を下げ、雇用を奪った」
と正確に書いている。
「賃金水準や雇用の安定化を図る合理的な保護主義があっていいのではないか」
とまで踏み込んで書いているのだから素晴らしい。
毎日新聞などやめて、東京新聞を取るべきでしょう。
歴史認識や憲法・国防では左翼っぽいが、その他の問題では、うなずくことが大変多い。
他のどの新聞とも違うのは「権力のポチ」ではないという特色である。
これはメディアの最も重要な価値なのだ。
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