宮沢孝幸(Takayuki Miyazawa)のプロフィール
生年月日: 1964年5月11日
年齢:55歳
出身地: 兵庫県西宮市 (東京都中野区生まれ)
職業:京都大学ウイルス・再生医科学研究所 准教授
学歴:
昭和58年3月 甲陽学院高等学校卒業
昭和59年4月 東京大学理科2類入学
昭和61年4月 東京大学農学部畜産獣医学科進学
平成 2年3月 同卒業 獣医学士取得
平成 2年3月 獣医師国家試験合格
平成 2年4月 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程獣医学専攻入学
平成 5年3月 同修了(修業年限短縮修了*)(*東京大学における初の制度適用)
博士(獣医学)取得
職歴:
平成4年1月 日本学術振興会特別研究員(平成6年3月31日まで)
平成6年4月11日 日本学術振興会海外特別研究員(平成8年3月31日まで)
(英国グラスゴー大学博士研究員)
平成8年4月1日 東京大学大学院農学生命科学研究科助手(平成13年3月31日まで)
平成11年9月1日 英国ロンドン大学名誉研究員(平成13年3月31日まで)
平成13年4月1日 大阪大学微生物病研究所エマージング感染症研究センター助手
(平成15年10月31日まで)
平成14年1月1日 日本科学技術振興事業団さきがけ21(PRESTO)研究員
(チームリーダー) (平成17年3月31日まで)
平成15年11月1日 帯広畜産大学畜産学部獣医学科助教授(PI)
平成17年12月1日 京都大学ウイルス研究所附属新興ウイルス感染症研究センター
特別教育研究助教授(PI)
(平成19年4月1日 特別教育研究准教授と名称変更)
平成21年5月16日 京都大学ウイルス研究所細胞生物学研究部門
信号伝達学研究分野 准教授(PI)
平成25年10月1日 京都大学ウイルス研究所
進化ウイルス研究領域 准教授(兼任)
平成28年10月1日 京都大学ウイルス・再生医科学研究所
ウイルス共進化分野 准教授(PI)
受賞:
平成13年 IFRRS Best Oral Presentation Award
平成16年 日本獣医学会賞
平成28年 ヤンソン賞
資格:
獣医師
第一種衛生管理者
委員:
Scientific Reports 編集委員
日本獣医学雑誌 編集委員(平成XX年から平成XX年)
IFRRS(国際猫レトロウイルス学会)国際委員(平成XX年から平成XX年)
日本獣医学会 評議員(平成XX年から現在)
日本野生動物医学会 評議員(平成XX年から現在)
ニホンザルバイオリソース疾病検討委員会 専門委員(平成23年度から)
農研機構 書類審査専門委員(平成22年度)
日本学術振興会 第一段審査委員(平成21年-22年度)
所属学会:
日本分子生物学会
日本ウイルス学会
日本獣医学会
日本進化学会
日本野生動物医学会
日本小動物ウイルス病研究会(設立メンバー)
日本ワクチン学会
動物用ワクチン-バイオ医薬品研究会
日本レトロウイルス研究会(設立メンバー)
アメリカ微生物学会
英国微生物学会(1994年から2001年)
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「とっとと感染しちまえ」 京大准教授、ツイートの思い
小川裕介
2020年3月30日 16時02分
危険なことわからんやつは、とっとと感染しちまえ――京都大学のウイルス学者が、新型コロナウイルスについて、あえてこんな言葉を使ってツイッターで感染防止を呼びかけている。
クラスター(患者の集団)やロックダウン(都市封鎖)といった難しい専門用語を使わずに呼びかける内容で、ネット上で反響を呼んでいる。
およそ学者らしからぬ言葉遣いの裏には、若者にもわかりやすく情報を届けたいという切実な思いがあった。
京大とは関係なく発信
情報を発信しているのは京都大学ウイルス・再生医科学研究所の宮沢孝幸准教授。
3月28日に「これはわたくし個人の意見で、京都大学とはなんの関係もありません。
なおわたくしは1988年から一貫してウイルスを研究しております。
論文も英語で200報以上書いております。叫び届きますように」と自己紹介しながらツイッターで投稿を始めた。
〈今回のウイルス、感染しても多くの人は気がつかない。無症状なんだよ!でも、それが危うい。他人に知らないうちにうつしちゃう。そして、中には発症して、死んでしまう人がでる。まずは、意識改革だ!〉
「言葉が汚くて申し訳ありません」と前置きして放ったツイートでは、まず意識を変えることを求めた。
新型コロナウイルスは感染しても無症状の人が多いとされ、自分が感染しているとの前提に立って対策をとるよう求めた。無症状の人が多い一方、とくに高齢者で重症化するリスクが高く、病状の進行が早いとされているためだ。
自分は感染していると想定して行動を
〈「自分は今、感染している!(無症状で!)」「誰にもうつしちゃいけない!」そう考えるとこから始まる。コペルニクス的転回。パラダイムシフト。考えをひっくり返せ!うつらんようにするより、「うつさんこと」に意識を集中する〉
こうした一連の投稿で、一人一人が他人に感染させないことを徹底するよう訴えた。
感染経路の一つである接触感染についてもこう注意を呼びかける。
〈外出中は手で目を触らない、鼻を手でさわるな、ましてや鼻くそはほじらない。(かくれてやってもダメ!)唇触るのもだめ。口に入れるのは論外〉
危険なことがわからんやつは…
政府の専門家会議は、「換気の悪い密閉空間」「人が密集」「近距離での会話や発声」の三つの条件が重なると感染のリスクが高まるとして、避けるよう求めている。
〈人と集まって話をする時は、マスクしろ。他人と食事する時は、黙れ。食事に集中しろ!味わえ!友達との会話は食事後でマスクして話せ。それで十分だ!家に帰ったら、速攻手を洗え。アルコールあるなら、玄関ですぐに吹きかけろ。ドアノブも拭いとけ〉
飲酒については、〈酒?やめとけ。そもそも体に悪い〉としながら、こう戒める。
〈酒を飲んだら、会話するだろ。大声になるだろ。それが危険なことわからんやつは、とっとと感染しちまえ。一ケ月会社休んで回復したら、みんなの代わりに仕事しろ。ただ、爺(じい)ちゃんばあちゃんの前には治るまで絶対でるな〉
専門家がもっと発信してとの求めに
日常生活では、十分な休養と禁煙を呼びかけている。世界保健機関(WHO)も、喫煙で感染と重症化のリスクが高まるとして、禁煙を勧めている。
〈いつかはお前もかかる。かかった時助かるように、いまからなるべく栄養つけろ。よく寝ろ。タバコはこれを機にやめろ〉
宮沢さんは、進化の過程でヒトの遺伝子に組み込まれた「レトロウイルス」などを研究してきた。静かな研究生活を送る中、今回の新型コロナウイルスの感染が拡大し、「みんな困っているのだから専門家がもっと発信して」と周囲から求められたことが、「大学の研究者らしからぬ」発信につながったという。
政府などが呼びかける感染対策については、専門用語が多いためか、一般の人に重要性が十分届いておらず、街ゆく人の危機感が薄いように感じた。若者にも拡散するように、あえてユーモアをまじえて挑戦的な言葉を並べ、一連の投稿の最後はこう結んだ。「こちらの方が、届きやすいとの意見もあり、ツィートさせていただきました」
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