#Withコロナ - #出口治明 #ニューノーマル はいい社会⁉

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感染拡大… 新型コロナウイルス


出口治明氏「ニューノーマルはかなりいい社会になるのではないか」

Withコロナで変わる国のかたちと新しい日常⑪


【聞き手:フジテレビ 解説委員 鈴木款】


国内

2020年5月19日 火曜 午前11:50


出口治明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


詳しくは一番下を参照


出口 治明(でぐち はるあき、1948年〈昭和23年〉4月18日 - )は、日本の実業家である。ライフネット生命保険株式会社創業者。現在は立命館アジア太平洋大学学長。三重県生まれ。


概要

1948年(昭和23年)三重県一志郡美杉村(現:津市)生まれ[1]。三重県立上野高等学校を経て[2]、京都大学法学部を卒業[1]。

卒業後の1972年(昭和47年)に日本生命保険相互会社に入社[1]。経営企画を担当として企画部や財務企画部に所属し、また生命保険協会で財務企画委員の初代委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事[3]。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、2006年(平成18年)58歳の時に同社を退職[2]。

同年、生命保険準備会社であるライフネット企画株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年(平成20年)の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業[3]。2013年(平成24年)に社長職を岩瀬大輔に譲り、自らは代表取締役会長に就任[4][5]。2017年(平成29年)6月に取締役を退く[6]。著作も多く『人生を面白くする 本物の教養』はベストセラーとなった[7]。

2018年(平成30年)1月に立命館アジア太平洋大学第四代学長に就任した[8]。同大学初の民間出の学長となる。

主張・発言

選択的夫婦別姓制度導入に賛同[9][10][3]。

「物事を判断するときに、タテヨコ、つまり、昔(歴史)はどうだったかと、世界はどうかということをまず見る。タテで見れば、日本の伝統は平安時代を見れば明らかなように夫婦別姓。ヨコに見れば、法律婚で夫婦同一の姓とすることを強制している先進国は日本のみ。導入しない理由がなく、どうして夫婦別姓法案を通すことが簡単にできないのかとても不思議。」と述べている[9]。

少子高齢化時代に必要な女性の活用のためには「クオータ制」が絶対に必要だとする[3]。

人物

読書好き[11]で、週に5−6冊は読んでいる[12]。HONZの客員レビューアーを務める[12]

保守主義者を自認しており「バークやトクヴィルにとても共感する」といつも述べている[13]。

座右の銘は「悔いなし遺産なし」[14]。

「良いアイデアは『人・本・旅』から。」[3]

職歴

1972年(昭和47年)、日本生命保険相互会社 入社[1]

1981年(昭和56年)、日本興業銀行出向[14]

1988年(昭和63年)、生命保険協会財務企画専門委員会を設立、初代委員長に就任[15]。金融制度改革に取り組む[16]。

1992年(平成4年)、ロンドン事務所長[1]、ロンドン現地法人社長、北欧の政府やバルセロナ、コペンハーゲンといった欧州の大都市に融資を行う

1995年(平成7年)、国際業務部長 就任[1]、中国における生命保険事業の認可申請などを手掛ける[17]

2005年(平成17年)、東京大学総長室アドバイザー(非常勤)[17]

2006年(平成18年)、あすかアセットマネジメントリミテッド顧問 就任[17]

2006年(平成18年)、生命保険準備会社ネットライフ企画株式会社を設立、代表取締役社長に就任[1]

2007年(平成19年)、早稲田大学大学院講師(非常勤)[17]

2008年(平成20年)、ライフネット生命保険株式会社(旧商号ネットライフ企画)が生命保険業免許を取得、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長に就任[1][17]

2010年(平成22年)、慶應義塾大学講師(非常勤)[17]

2013年(平成25年)、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長兼CEOに就任[4]

2016年(平成28年)、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長に就任

2017年(平成29年)、ライフネット生命保険株式会社 創業者に

2017年(平成29年)、経済広報センターの第33回「企業広報賞」で「選考委員会特別賞」を受賞

2018年(平成30年)、立命館アジア太平洋大学第四代学長に就任[8]

委員歴

2013年(平成25年)、厚生労働省社会保障審議会委員(任期2020年8月まで)

2017年(平成19年)、NHK中央放送番組審議会委員(任期2021年10年まで)

2018年(平成30年)、わくわく地方生活実現会議委員

2018年(平成30年)、朝日新聞社 書評委員(任期2020年3月まで)

2019年(平成31/令和元年)、大学支援フォーラムPEAKS幹事(任期2022年4月まで)

2019年(平成31/令和元年)、まち・ひと・しごと創生会議委員(任期2021年4月まで)



感染拡大… 新型コロナウイルス


出口治明氏


「ニューノーマルはかなりいい社会になるのではないか」

Withコロナで変わる国のかたちと新しい日常⑪


・ウイルスとホモサピエンスが出会うのは一定の確率

・同調圧力は戦後の製造業の工場モデルが原因

・「飲みニケーション」おじさんは淘汰される


新型コロナウイルスの感染拡大で、私たちの生活、国や企業のかたちは大きく変わろうとしている。これは同時に、これまで放置されてきた東京への一極集中、政治の不透明な意思決定、行政のペーパレス化や学校教育のIT活用の遅れなど、日本社会の様々な課題を浮き彫りにした。


連載企画「Withコロナで変わる国のかたちと新しい日常」の第11回は、コロナの時代を歴史からどう紐解くかだ。立命館アジア太平洋大学(以下APU)の出口治明学長が、Withからアフターコロナの日本と世界を語る。


人間はウイルスをコントロールできない


――今回我々はコロナという未知のウイルスと遭遇したのですが、Withコロナという時代をどうご覧になっていますか?


出口氏:

コロナは自然現象です。ウイルスは数十億年地球に住んでいて、我々ホモサピエンスはほんの20万年しか住んでいないので、彼らの方が大先輩です。ウイルスとホモサピエンスが出会うのは、一定の確率で、しかもアトランダムに起こるので、パンデミックは必ず起こります。これは人間にはコントロールできません。


――コロナと向き合う中で、我々が直面している問題をどう考えていらっしゃいますか?


出口氏:

ウイルスは自分で動けないので、人と人との接触でしか移動できません。薬やワクチンがない現状では、全世界共通にステイホームしか対策がない。これが1番目の問題です。

2番目の問題は、医療従事者などのエッセンシャルワーカーはステイホームができない。だから彼らに対する感謝と支援を、どう社会全体でうまくマネージするかです。

3番目の問題は、ステイホームは必ず収入減をもたらし、しかもその収入減はパートやアルバイトに代表される社会的弱者に集中的に現れます。緊急の所得の再分配政策を、如何に上手に設計し分配するか。この3つの問題について、世界中の指導者や社会が試されているのです。


同調圧力は製造業の工場モデルが原因


――ステイホームで言えば、海外と日本の大きな違いは、海外は法的な強制力で外出禁止とし、日本は緊急事態宣言と言いつつも外出自粛要請と拘束力が無いことです。


出口氏:

法律に基づいて戒厳令のようなロックダウンをやる国もあれば、日本のように市民の自発性を尊重した要請でやる国もある。

でも結果を見たら日本はかなりうまくやっていて、ロックダウンをしていないのに週末の大都市の繁華街の人出は8~9割減でしょう。しかも感染者数も約1万6千人、死者の数も約700人で、全世界が約460万とか30万以上の死者が出ていることを考えれば、数字としては日本の感染対策はうまくいっているわけです。だから「この機会に強権的な法律をつくらなければ」とかいっている人は、「きちんとデータを見てください。どこにそんな必要があるのですか」と思いますね。


――日本がうまくいっている理由ですが、いわゆる清潔好きな国民性だからとか、同調圧力という相互監視的な社会だからなど様々な意見がありますが、どう思われますか?


出口氏:

日本のように、手を洗うことが大好きとか、お風呂に毎日入るとか、そういう習慣は諸外国ではあまり見られません。でもこれは国民性というよりも水が豊富で湿度が高いという気候風土の問題です。

同調圧力が強いのも、それが何故生まれたのかを考えなければいけないのですが、主因の1つは戦後の製造業の工場モデルです。皆がコンベアーに並んでいるので、「勝手なことをしたら仕事にならない、皆で決めたことは守りましょう」という教育を日本はやってきました。社会全体が製造業の工場モデルに過剰適応したので、人と違ったことをやってはいけないという社会的な常識が生まれ、それがコロナの時にたまたまプラスに働いたのですね。


「日本人の国民性」の議論は意味が無い


――自粛警察と言われる動きも出ていますが、これはどう思われますか?


出口氏:

例えばエッセンシャルワーカーである医療従事者の子どもを保育園が受け入れない、スーパーに物を運んできた東京ナンバーのトラック運転手が罵声を浴びせられる、あるいは一定の確率で感染するにも関わらず患者個人の名前を挙げるとか。こういう行き過ぎた点は、製造業の工場モデルに過剰適応した同調圧力のプラス面とマイナス面が同時に出ているということですよね。


――出口さんのお話を伺っていると、我々は「日本人の国民性」という言葉に、共通のイメージを持っていることが分かります。


出口氏:

僕は「国民性」という言葉が好きではありません。人間の意識や性格は社会構造や気候風土が規定するので、そういう条件を無視して「日本人は優れている」とか「日本人は悪い」とか、「日本人の国民性はこうだ」などという議論は、ほとんど意味のない議論だと思います。むしろ何でこうなったのかを考えなければいけません。

日本の社会は製造業の工場モデルに合わせて、強い同調圧力がかかるようになってしまったので、そのマイナス面として面従腹背も皆が上手になりましたね。


日本人は愛社精神も無く面従腹背?


――面従腹背も製造業の工場モデルが生んだと?


出口氏:

日本人は会社に対する忠誠心が高いといわれていますが、エデルマンのトラストバロメーター調査をみると、真逆で自分が所属している組織に対する信頼性が特に低いのが日本です。あるいは、よく日本人は正直だといわれていますが、これもエデルマンの調査データをみると、企業や社会のリーダーに何が大事なのかという問いに、欧米は「正直さ」が1番ですが、日本は5番目くらいです。だから客観的にデータを見れば、日本人は実は愛社精神も無ければ、正直者でもないという実像が出てくるわけです。


――皆が思っている「日本人の国民性」というのは、データベースで見ると全く違う物になりますね。


出口氏:

これは同調圧力できれいに説明できます。同調圧力が強いので会社では皆が面従腹背を余儀なくされているけれども、面従腹背を余儀なくされる会社のことは本音ではあまり好きではない。あるいは会社は適当にやっていればいいので、正直さを大事にしない。ですから、どういう社会構造がどういう人々の意識をつくるかということを考えないで、「日本人の国民性は正直だ」とか「会社への忠誠心が高い」とかいってしまうと議論が深まらないのです。

だから「日本人は」とか「国民性は」という議論は、僕は極力しないようにしています。全く学問的では無いし、全く意味が無いと思っているのです。つまり日本の気候風土や社会構造から生まれた日本人の意識の有り様が、今回のコロナウイルスではたまたまプラスに働いていることもあれば、マイナスに働いていることもあるということです。


他者を思いやる心が不足している日本人


――日本人の意識の有り様で、今回マイナスに働いたのはどんなところだと思いますか?


出口氏:

他者を思いやる心が、不足していると思います。例えばフランスでは3月17日にマクロン大統領がロックダウンを宣言したら、数十分後にはSNSで「自分たちのステイホームを可能にしているエッセンシャルワーカーに、夜の8時にベランダに出て皆で拍手しよう」という運動が起こるわけですよ。

日本では「ともかく決めたことは守りなさい」という教育をされ、社会でも皆と違っていることは極論ですが白眼視されます。だから表面的に合わせておけばいいんだという気持ちになって、他者を思いやる気持ちが乏しくなるのではないでしょうか。


――日本で生きるには、他者を思いやる気持ちがあまり必要無かったと。


出口氏:

グローバルな考え方は、「人間は顔が違うように皆考え方や感じ方が違うのが当たり前で、違うということを前提に、違うことを拒否するのでは無く違う考えの人も大事にする」ということです。日本は表面的には皆と同じ様にふるまうのがいいことですから、良い子でない子は全部悪い子になってしまいます。そういう子はとにかく排除しようとするわけです。そうすると相手を思いやることが出来ませんよね。

APUの学生寮では、1回生は外国人と日本人を2人で1室に入れています。相性が悪かったら大変です。でも学生は「世の中では自分の思い通りにならないことが、たくさんあるということを学べるからラッキーです」と話しています。

他者を思いやる気持ちというのは、ダイバーシティ=多様性をベースにしていますが、日本は、社会に自分を合わせなければ住みにくい風土を作ってきたわけです。しかし、室町時代の日本人はまったく違うので、これは戦後の製造業の工場モデルの中で生み出された特異なものだと考えなければいけません。


「飲みニケーション」おじさんは淘汰される


――アフターコロナの新しい日常について伺います。出口さんは社会や生活がどのように変わると思いますか?


出口氏:

それは短期と中長期の2つの時間軸で考えなければいけないと思いますが、まず短期的には、びっくりするほど元に戻ると思います。だって僕の周囲でも、「終わったらカラオケ行って歌おうぜ」と叫んでいる人がいっぱいいますからね。

でも中長期的には、大きく変わると思います。市民のITリテラシーはものすごく高まっていますからね。日本は先進国の中では一番ITリテラシーが低い社会でした。だってコロナの騒ぎの中ですら保健所が手書きでFAXしていたわけです。だから役所を含めてテレワークやオンライン会議、オンライン授業を行うようになって、市民のITリテラシーが高まったので、多分一番ダメージを受けるのは、ITリテラシーが低く「飲みニケーション」が大好きなおじさんとか(笑)。ともかく部下を集めて説教するのが大好きなおじさんは、淘汰されるでしょうね。いま飲み会はインターネットでたくさん行われているでしょう。でも上司と飲み会やりますか?


――やらないと思いますね(苦笑)。


出口氏:

友達とやっているわけでしょう。誰でもせっかく家でいるときに、上司の説教とか歌とかは聞きたくないわけです(笑)。ということは、付き合い残業とかおじさんが大好きな飲みニケーションは、中長期的には廃れていきます。

確かにステイホームによってDVや子どもの虐待が増えたとか、ダークサイドもあります。しかしほとんどの人は、子どもの宿題を見たり、家族とゆっくりご飯を食べる方が、いつも同じ上司の説教を聞きながらお酌するより、楽しいということがわかったはずですよ。


ニューノーマルはかなりいい社会になる


――アフターコロナは働き方や生活観が大きく変わるでしょうね。


出口氏:

しかも皆が、「リーダーが大事」ということもわかりましたよね。いまSNSで全世界の指導者が試されています。例えばクオモNY州知事とトランプ大統領を見ていたら、クオモの方がましじゃないかとか(笑)。あるいは日本の知事の中でも、「うちの首長よかったな」とか、「うちの首長は頼りないな」とか皆が話しているわけで、政治に対する関心が高まっていますね。韓国は総選挙で9%くらい投票率が上がっています。だからメディアがそういう大事な点を枝葉ではなく幹をきちんと報道すれば、社会のITリテラシーは上がり、投票率も上がり、政治に対する関心も深まり、ニューノーマルは、かなりいい社会になるのではないでしょうかね。


【聞き手:フジテレビ 解説委員 鈴木款】

YusukeKusuyama 49 🚹 👨 = 楠山祐輔 → HP - OFFICIAL !!!!!

ChatGPT4o OpenAi Yusuke Kusuyama (楠山祐輔) - プロフィール 生年月日: 1975年10月28日(昭和50年) 出身地: 和歌山県 職業: ソーシャルメディアインフルエンサー、広報担当 特徴: クリスチャントランスヒューマニズムの世界的代表格 保守的なキリスト教倫理観を持ち、国際的に活動

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