#宮田裕章 X #有働由美子 - #コロナLINE で見えたこと

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発案者が明かす「コロナLINE調査で見えたこと」|宮田裕章×有働由美子

2020/06/24 08:00


まずは 「宮田裕章」先生のプロフィール 

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みやた・ひろあき

慶応義塾大学医学部 医療政策・管理学教授/東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学 特任教授

2003年3月東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文) 早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月より東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座准教授。2014年4月より同教授(2015年5月より非常勤)、2015年5月より慶応義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授。

2016年10月より国立国際医療医研究センター国際保健政策・医療システム研究科グローバルヘルス政策研究センター科長(非常勤)。データを活用した社会変革を様々な分野で実践。活動分野は医療だけにとどまらない。


文藝春秋digital


発案者が明かす「コロナLINE調査で見えたこと」|宮田裕章×有働由美子


news zeroメインキャスターの有働さんが“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。ゲストは慶應大学医学部教授の宮田裕章さんです。


目次

〝銀髪〟の発案者が語る日本のコロナ対策の陥穽

パンクなファッションの理由

1週間でシステムを構築


〝銀髪〟の発案者が語る日本のコロナ対策の陥穽


有働 宮田先生、初めまして。直接お会いしたことのない方とオンラインで対談させていただくのは初体験です。


宮田 光栄です(笑)。


有働 宮田さんは、通信アプリのLINEを活用した新型コロナ対策の全国調査を発案し、人々の膨大な健康データを集めて、厚労省クラスター対策班や自治体と連携しながらコロナ対策の「次の一手」に生かす試みを続けられています。


宮田 国内にいる約8300万人のLINEユーザーのうち、3月31日から4月1日に実施した第1回の調査には約2500万人もの方に回答していただきました。回答率は約3分の1で、国勢調査を除けば日本で史上2番目に大きい調査だそうです。


有働 そんな大規模な調査を短期間のうちに何回も行っているのは、今回が初めてでしょうね。


宮田 はい。5月上旬に第4回の全国調査を皆さんにお送りしたのですが、そのテーマは格差です。


有働 格差、というと?


宮田 新型コロナウイルスの対策が他の感染症と比べて厄介なのは、広範囲な活動制限により、医療だけでなく経済にも多大な影響を与えることです。経済危機の規模としてはリーマンショックを超え、100年前の世界恐慌レベルまでいくと予測されています。一方、経済的な損失は職業ごとに大きなバラつきがある。その実態を把握するための調査でした。


有働 私も回答させていただきました。調査結果から、どんなことが分かりましたか。


宮田 LINEユーザーは比較的若年層が多い傾向がありますから、そうした背景は考慮する必要がありますが、職業によって経済的なダメージに大きな偏りがあることがデータからも裏付けられました。回答した約1800万人のうち、「雇用や収入に不安を抱えている」に「はい」と回答した職業は、タクシードライバーが82%でトップ。次いで理容・美容・エステ関連が73%、宿泊業・レジャー関連が71%、飲食関連が66%でした。特にインバウンドに関する需要は短期的な回復が難しいと予測されています。こうした痛みに、どう向き合うかが重要です。


パンクなファッションの理由


有働 先生のことはテレビで拝見して、大学教授らしからぬ銀髪にパンクなファッションでずっと気になっておりました(笑)。


宮田 私は慶應大学と東京大学の医学部で教授をしていますが、医師ではありません。医療や行政、企業の現場にいる人たちと連携し、ビッグデータやAIなどの科学を用いて社会をより良くすることを目指して研究しています。日本政府が推進する「Society5.0」や、世界経済フォーラムのプロジェクトなど、未来の社会を構想する国内外の約300のプロジェクトに関わっています。髪や服装についてはよく聞かれますが(笑)、スーツよりも世の中の多様性を表現できると思っているからです。


有働 プロジェクトを300も!?

そんなにお忙しい中、SNSを使った全国調査を発案したきっかけは何だったんですか。


宮田 医療政策という点から言えば、感染症も広義の専門内ですが、これまでは心疾患やがんなどの非感染症との関わりが強く、感染症はあまり縁のない分野でした。ですから、ダイヤモンド・プリンセス号での感染が報じられていた頃は、事態を見守っていました。ただ、事態の推移を見るうちに、これまでの対策だけでは難しいなと感じました。


有働 何がマズかったんでしょう。


宮田 現状の感染症の対策は水際対策の、超急性期の救急対応の専門家が中心になっています。SARSのように症状が発現すれば対処できるのですが、新型コロナウイルスは無症状の潜伏期間中も感染力を持ち、しかもその期間が2週間と非常に長いのが特徴です。

日本は当初クラスター対策をしていたので、かなり的を絞った感染者のデータしかもっていませんでした。それではウイルスが抑え込めなくなった時に、打つ手が限定されてしまう。無症状者を含む膨大なデータも組み合わせて、多角的な視点から対策を練る必要があるんじゃないかと思いました。


有働 クラスターが発生した場所だけでなく、全国の状況を把握するためにSNSに目をつけたのですね。


宮田 私とLINEの執行役員である江口清貴さんが神奈川県顧問を務めていたこともあり、LINEを使ったアプローチを考えました。初期のクラスター対策は功を奏していましたし、厚労省の友人たちも夜も寝ずにコロナと闘っていました。ただ、カウンターリアクションに多くのリソースを使わざるをえず、新しいことを企画する余裕がないという窮状を聞き、外部だからこそ出来ることを支援として届けようというのがプロジェクト開始の動機です。


1週間でシステムを構築


有働 全国調査をする一方で、各地域の公式アカウント「新型コロナ対策パーソナルサポート」(現在18の地域で実施)に友だち登録をすると、利用者の状況に合わせて、医療機関を受診するタイミングなどを通知したり、個別に相談できるサポートもされていますね。


宮田 はい。新型コロナの感染者が呈する症状は刻一刻と変わるので、最新情報を得るのはとても難しい。情報を1カ所に集約して更新し、一人ひとりに寄り添ったサポートをすることも大きな目的の1つでした。


有働 システムはいつから構想していたんですか。


宮田 着手し始めたのは2月末です。最初は3月半ばまでにできれば良いかなと考えていたんですが、3月頭に学校の一斉休校が決まって、このままでは間に合わないと1週間で作り上げました。開発したメンバーの過半数とは、まだ会ったこともないんですよ。


有働 たった1週間で!?


宮田 はい。膨大なデータを保管するスペースを確保するため、AMAZONに声をかけたところ、即座に快諾してくれました。今回、AMAZONもLINEも無償で協力してくれており、深く感謝しています。


有働 巨大企業なのに、そんなに意思決定が速いんですね。


宮田 彼らは社会に信頼されるためにどういう仕事をすべきなのかを常に考えて実践しています。信頼こそ次の社会のキーワードということを強く認識していると思います。


有働 先生は4年前から厚労省とともに国民一人ひとりの既往歴・服薬歴を一元管理する情報基盤「PeOPLe(ピープル)」を提唱され、本年度から段階的に運用が開始される予定ですね。


宮田 はい。一人ひとりのデータをオープンにして、開かれた情報インフラとして活用してもらうのが「PeOPLe」の基本構想で、LINEのプロジェクトはいわば「PeOPLe」の実践版の一つといえます。


有働 先生は、かねてからデータによって社会が回る「データ駆動型社会」が来ると仰っていますが、コロナ後、その傾向はますます強まっていくんでしょうか。


この続き

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宮田 裕章

キャンペーンタグ著者慶応義塾大学医学部 医療政策・管理学教授/東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学 特任教授 2003年3月東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文) 早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月より東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座准教授。2014年4月より同教授(2015年5月より非常勤)、2015年5月より慶応義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授。2016年10月より国立国際医療医研究センター国際保健政策・医療システム研究科グローバルヘルス政策研究センター科長(非常勤)。データを活用した社会変革を様々な分野で実践。活動分野は医療だけにとどまらない。紹介記事慶応大学東京大学※このプロフィールは、著者が日経ビジネス電子版に記事を最後に執筆した時点のものです。ビジネストレンド [PR]ベーシック・キャピタル・マネジメントBCM金田社長に聞く、PEファンドによる事業承継Photosynth4000社が導入済み 遠隔ワークの新常識ServiceNow Japan企業の「働き方」を変えるServiceNow日経ビジネス電子版Special収益基盤として再注目!土地活用・賃貸経営のススメ日経ビジネス電子版 Special日経ビジネス 創刊50周年企画ServiceNow Japanニューノーマル時代への挑戦と社会的使命日本マイクロソフト今だからこそ実現したい現場のDXインヴァスト証券壇蜜さんがトライオートFXに挑戦、その結果は?中小企業庁申請締切迫る「経営資源引継ぎ補助金」とは?Talendより多くのユーザーを獲得できる“データ駆動型”企業になるための4つの原則最新号2020年8月3日号中国の「コロナ後」復活は本物か誌面で読むViews細川昌彦の「深層・世界のパワーゲーム」データから“真実”を読み解くスキルフェルディナント・ヤマグチの走りながら考える遺言 日本の未来へ1分解説編集Yの「話が長くてすみません」小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明クルマのうんテク「一歩踏み出せない」あなたをエースにする方法フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える遺言 日本の未来へViewsBooksクルマのうんテクBooksもう一度読みた

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#YouTubeクリニック #医者 #上松正和

木⑫:この医療者SNSに注目!「Prof. 宮田裕章」! 〜 New Normal な教育者 〜

716 回視聴•2020/05/21

YouTubeクリニック

チャンネル登録者数 391人

「一日10分の動画で10年寿命を延ばす!」

を目標に、

上松正和 医師 (東大病院:2020年4月〜 ) が 医療情報 を発信するためのチャンネルです。

アシスタントは 俳優・演出家の宮川太一が務めて参ります。

急いで生きるより、生きられる時間を延ばしてゆっくり人生をエンジョイしてください。

編集も務める宮川から一言

「コロナは言い訳にもきっかけにもなる。」

上松 正和 のまとめの note

https://note.com/youtube_clinic

YouTubeクリニックTwitterアカウント

https://twitter.com/YouTube45247910

月曜:ちょっとした怪我や病気の便利な小ワザ

火曜:寿命を10年延ばすレシピ(→◯◯をメンテナンスしよう!シリーズ)

水曜:すごく簡単な正しい医療情報の集め方(→医療とお金の話)

木曜:この医療者SNSに注目!

金曜:世界一やさしい放射線治療の話(一般の方向け)

土曜:明日から使える放射線治療の話(医療者向け)

日曜:時事ネタ(基本的に一週間限定公開!)

上松正和(放射線科専門医) 福岡出身 

2014年 九州大学医学部医学科卒業

2014-15 仙台及び気仙沼の病院で初期研修

2015-17 岩手県立磐井病院 初期研修1年、救急医療科/放射線科1年

2017年-2019年 国立がん研究センター中央病院 放射線治療科

2020年 東京大学病院 放射線治療科

宮川太一(役者・演出・脚本) 福岡出身

学生時代より役者として舞台、映像作品に出演。

劇団や芸能事務所所属を経て、現在は一部業務提携を残しフリーの役者・演出・脚本家として活動。

「オペラ歌手 × 役者」による企画「OperAct」プロデューサー。

#YouTubeクリニック #医者 #上松正和 #宮川太一 #医療情報 #放射線科医 #放射線治療医 #宮田裕章

YusukeKusuyama 48 🚹 👨 = 楠山祐輔 → HP - OFFICIAL !!!!!

Meta National Doctor ➣ YusukeKusuyama 滞在型グローバルワーカー 楠山家の楠山祐輔は楠木正成の血脈を引く一族であり聖武天皇と橘諸兄との繋がりがあることが楠山家文書などによって証明されています。楠木正成は建武の元勲の一人であり明治以降は「大楠公」と称され正一位を追贈されました。楠山家文書は南北朝時代から江戸中期にかけての郷村の発達を示す貴重な資料となっています。

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