リーガル・ハイ
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『リーガル・ハイ』もしくは『リーガルハイ』(英語: LEGAL HIGH)は、2012年からフジテレビ系で放送された日本のテレビドラマシリーズ。古沢良太の脚本によるオリジナル作品。主演は堺雅人で[1]、第2期以降の正式タイトルは「・」が入らない『リーガルハイ』である[2]。
キャッチコピーは「愛も、法も、嘘が好き❤︎」(第1期) 「愛に抱かれ、法に濡れる❤︎」(第2期)「『正論』は、『スキャンダル』には勝てない」(スペシャル2)
訴訟で一度も負けたことがない敏腕弁護士・古美門研介(こみかど けんすけ)と真面目で正義感の強い新米弁護士・黛真知子(まゆずみ まちこ)の2人が繰り広げるコメディタッチの法廷ドラマ。 2019年には、韓国でリメイクされた。
シリーズ
第1期 「リーガル・ハイ」 (2012年4月17日 - 6月26日 21:00 - 21:54〔火曜21時枠〕、全11回)
スペシャル(第1弾) 「リーガル・ハイ」(2013年4月13日 21:00 - 23:10〔土曜プレミアム〕)[3]
第2期 「リーガルハイ」(2013年10月9日 - 12月18日 22:00 - 22:54〔水曜22時枠〕、全10回)[4][5]
スペシャル(第2弾) 「リーガルハイ」(2014年11月22日 21:00 - 23:10〔土曜プレミアム〕)[6]
登場人物
古美門法律事務所
事務所兼自宅住所は「〒111-0032 東京都台東区浅草8丁目53番地10号」の架空の住所となっている[注 1]。
古美門研介(こみかど けんすけ)〈38 → 39〉[注 2]
演 - 堺雅人(幼少期:坂口湧久)
本作の主人公。弁護士。鹿児島県出身。ごく幼い頃から検事の父に異常なまでに厳しく教育され(この経験はトラウマになっており、後々の人格形成にも影響している)ていた。反発し家を出て、三流大学に入り遊び呆けていたにも関わらず、司法試験に一発合格した。バツイチ。ワインと葉巻[注 3](吸い方を知らない為、いつも火は付けていない)を愛好。「判例に頼るな、判例を作れ!」が信条[10]。
正義感や被疑者の人権や温情や和解等というものに価値はない、という考えで、自分たち弁護士は神ではないのだから、真実が何か知ることなど出来るはずもなく、情を完璧に捨て、依頼を完遂し勝つ事に専念すべきという信念を持ち、重視するのは多額の報酬や、敵対する検察・弁護士を徹底的に叩きのめすことである。徹底して勝ちにこだわる[注 4]その生き方について、「窮屈である」「臆病だからである」などの指摘も受けており、本人も否定はしていない。自らの手腕には絶対的な自信を持つが、裁判で勝つために"草の者"を利用した潜入活動やトラップ、自身の口八丁で有利な情報や証言を集め、時には捏造するなど犯罪まがいのことを命令することが日常茶飯事である。離婚裁判とハイパーメディアクリエイター案件はいくら金をもらっても引き受けないと公言している(ただし、離婚裁判に関しては2回程引き受けている。1度目は黛の教育の為。2度目は相手の弁護士が羽生だと分かったから)。また依頼人が人間的・倫理的・社会的に欠落した部分のある人間であったとしても、それを承知の上で客観的に見て接しているが、時には鋭い皮肉や、逆に陶冶するような言葉を(自分のことは棚にあげて)かけることもある。
一見紳士然としているが、テンションが上がると奇天烈かつ早口になり[11]、服部など一部の人物を除き他人に対して容赦のない流暢な毒舌を(特に黛に対して)浴びせる。理屈・屁理屈を駆使して相手がぐうの音も出ないほど論破する性質を持っている。また、他の弁護士と比べて机に足を乗せるなど好き勝手すぎて裁判所のモラルや秩序を守っておらず、時にはブロードウェイの様に法廷を歩き回ったりしている(ただし、別府が担当裁判長の時〈スペシャル編・第2期第4、8話〉に限り、「他の裁判官は許容しましたが、私は一切認めません」と言われてもいつも通り好き勝手したために監置されたり退廷を命じられたり廊下に立たされたりした)。まれに、普段のエキセントリックな態度を押し殺し、社会の真理や人のあるべき姿について熱く説いたり、軽佻浮薄な"民意"に対して憤りを示すこともある(本心なのか戦術なのかは不明)。法廷以外の場所でも、机に足を乗せたり他人の食べ物を勝手に食べたりと身勝手な行動をしている。その一方、気分屋で、自分の思い通りに行かないと駄々をこねるなど子供っぽい一面も見せる。また、自分の身に危険が及ぶときは非常に怯えるなど小心な性格である。結婚していた頃も浮気は当然の如くしており、性欲も奔放。事務所内の同僚や自らに対峙する者等に渾名を付けることを常としている(例:黛→朝ドラ・ポンコツ・ガニ股・オタマジャクシ・提灯パンツ等、蘭丸[注 5]→草の者、羽生→ゆとりの国の王子、醍醐→シベリアの死神、など)。一人称はほとんど「私」だが、窮地に立たされた場合等では「僕」に変わる。
かつては三木法律事務所に所属し、数年でエースとなり辣腕をふるっていた。しかしその行き過ぎたやり方を三木から危険視され、物語開始の3年前に沙織(後述)の一件で決定的に決裂し解雇される。その後は投資などで得た資金や得意先からの顧問料を元に、自身の豪邸を拠点に弁護士活動を行い、何不自由なく生活していた。第1期第1話のラストでその得意先との関係が切れてしまったのを機に黛を渋々雇入れ、日々の仕事獲得を進めている。服部のサポートによる贅沢な暮らしにすっかり染まってしまっているため、田舎に泊り込んだり留置場に留め置かれたりするとあっという間に憔悴してしまう。運転免許もないのにフェラーリとポルシェなどのスポーツカーを所有するほか、クルーザーやヘリコプターなど使いもしない乗り物や、一向に上達しないヴァイオリン[注 6]、ルールも知らないチェスの高級セット、ろくに行きもしないスポーツジムの会員になっているなど、甚だしい無駄遣いを多くしている。服部と黛は、この「無駄遣い」が(得意先を失った後の)古美門法律事務所の経営が苦しくなっている原因と考えているが、売却等をする気は全く無い模様である。第2期5話ではガルフストリーム IVのプライベートジェット機を予約し、最終話においては潜水艦の購入を検討していた。髪型については8:2分けというものであり、起床時に髪が乱れていて、服部にセットしてもらっている。
黛真知子(まゆずみ まちこ)〈25 → 27〉[注 7]
演 - 新垣結衣(幼少期:畠山紬〈第2期第5話〉[12])
本作のヒロイン。神奈川県横浜市青葉区出身、サラリーマン家庭の長女。血液型B型。お茶の水女子大学附属小学校、お茶の水女子大学附属中学校から共学の都立高校[注 8]を経て、早稲田大学法学部卒業[14]。三木法律事務所を退所し、古美門法律事務所に移籍する[15]。古美門事務所には、最初は自分の信じるべきものを探すために入ったが、古美門に打ち勝つという明確な目標を後に見出し古美門の下で働き続けることになる。
なお、劇中では第2期終了までの間に古美門法律事務所を3度退所している。第1期の10話で「次に会うときは古美門先生を倒す。」と言い残し一度目の退所。第2期第1話で古美門から裏切り行為をしたとみられ二度目の退所(しかし同話のラストで復帰)。第2期第6話のエピローグで古美門の愛のムチにより三度目の退所となり、その後羽生が所属するNEXUSへ移籍するが、第2期最終話のエンドクレジット後にNEXUSの規模縮小に伴い古美門法律事務所へ戻った。ちなみに第1期第1話で依頼人のために立替えた弁護料3000万円は未だ古美門に返済できていない。
古美門と時に喧嘩しつつも右腕として弁護活動を行い、少なからず古美門のサポートを行っている。古美門法律事務所の事務職・秘書的役割も服部と共に担う。六法全書を丸暗記しているほどの勤勉家[16]。困っている人を見過ごせない性格で、いつも依頼人を思いやる気持ちに基づき弁護士活動を進める。古美門からは「朝ドラ」「ガニ股」「ポンコツ」「無能」「オタマジャクシ」「超合金」など罵詈雑言を日常的に浴びせられるが、何度馬鹿にされてもめげない精神力を持つ。また古美門とは対照的に力持ちであり、古美門の体を持ち上げる、10本の太い枝を両手で軽々とへし折る、大人二人を扉ごと弾き飛ばすなど怪力の持ち主。非常に音痴だが、本人には全く自覚がない[17]。女性的魅力については「ガニ股」「絶望的に色気がない」「ペッタンコ」「提灯パンツ」など否定的な言葉を受けることが多い。
酒癖はものすごく悪く、酔うと古美門を「コミ」呼ばわりしたり、「聞きたいかって聞いてんだよ!」「教えてください、だろ?」などと暴言を吐き、古美門に「黛先生、お願いします」とまで言わせるなど、普段とは正反対の姿を見せる。
古美門との間に男女としての恋愛感情・意識は双方共にほとんどなく、上司と部下(相棒)という関係性が色濃い。融通の利かない正義感と古美門と正反対の弁護士スタイルから、古美門の主張と対立することが多い。その正義感を古美門から「自分勝手な上から目線の正義感」と論破され、「朝ドラのヒロイン」と揶揄されている[注 9]。そういったことや空気を読まない性格から、本人は自覚がないようだが、中学時代はいじめを受けており、友達もいない。しかし、どんな形であれ依頼人の勝利を獲得すべく邁進する古美門の姿から影響を受け、やがては自分の手で「古美門を倒す」ことが最大の目標となっていく。経験を重ねるにつれ古美門の思考回路を良く理解し、指示を受けるより前に先回りし忖度して彼にならった行動を起こせるほどになり、2014年版スペシャルの時など間接的に古美門の無敗記録を支える結果を繋げるようにもなる。第2期9話では裁判で古美門から間接的に評価され、最終話でも服部が古美門の父・清蔵に連絡した際「ご子息を倒すのは黛以外にはいない」と評価された。
博才があり、スペシャルドラマでは、フランスのカジノにおいて服部のアドバイスの下、バカラで一晩で15万3,600ユーロ[注 10]を稼いだり、パチンコでハンドルを握った瞬間に大当たりし、大勝している[注 11]。
リーガルハイ 2話
Flower
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